「深夜まで行列が続く店……」

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確かにこの日、行列はなかった……。


「千代田では立地の悪さで流行っていませんが、実は大阪市内では“深夜まで行列が続く店”として知られてます」

言ってしまった!...
爽快ですね。
お店自身が実態をバラシてしまいました。
確かに行列らしきものが続いている様子は見当たらなかったです。
足元にネギを背負った鴨の行列があったのかもしれませんが、見落としていました。
きっと「大阪市内の支店は流行っているんだ」というメッセージなんでしょうが、別の意味にとれてしまうところが面白いですね。

仕事柄、飲食店を紹介するナレーション原稿をよく書きます。
マスゴミと呼ばれる世界におりますが、ゴミはゴミなりにつかなくていいウソはつきたくないので必ず現地におもむくようにし、店主さんとお話しするようにしています。

ただ……褒め言葉と虚飾の言葉はとても近しく、これが困りものなのです。
たとえばパスタなど麺のおいしさをたたえるのに「シルクのようになめらかな食感」という言葉をついつい使ってしまうのです。
が、実際はシルクのような食感なワケがないし、本当にシルクのような食感の麺があったら、まずくて食えたもんじゃない。
さすがにない行列を「ある」とは書きませんが、同じような罪を日々いくつもおかしています。

そしてもっとも罪深いのは、僕自身が、行列ができるお店でご飯を食べたいという願望を、実は理解できていないという点にあるでしょう。


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by yoshimuratomoki | 2016-07-03 13:00 | 大阪府