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ビハインド・ザ・ブリッジ・トゥ・エレファンク

 毎回毎回「寒い寒い」と書いて申し訳ない。が、ほんと、このごろ寒いですね。今日の東京の気温は平年を遥かに下回るとか。なんでも今冬は20年ぶりの寒冷気候。つまり東京に出てきて10年目の僕は、初めてこの寒さを経験することになる。うぅ……。

 こんなときはアツいコーヒーを飲むに限るわい。東京メトロ銀座線・丸ノ内線『赤坂見附』駅付近で仕事が終わった僕は、ビビッてる亀の如く首をすくめながら喫茶店を探した。すると、アツいどころか寒さをいやおうなしに増幅させる店に出くわした。

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 『喫茶室 橋の下

 オープンカフェは好きだけど、それはさすがに風がキツイのでは……。特にこの季節は。

 「橋の下」と聞くと、すぐ捨て子を想像してしまうのは、僕だけだろうか。子供の頃はよく、親に叱られると「橋の下に捨てるよ」「あんたは橋の下で拾ってきた子だ」と言われたものだ。

 橋の下に子供を捨てるという哀しい話は、古くは戦国時代に文献が残っているという。当時は雨風がしのげる場所が、橋の下しかなかったのだ。また、松尾芭蕉の句にも、川原で捨てられた子を詠ったものがあるらしい。

 逆説もある。江戸時代、生まれた子供を橋の下に置き、他人に拾わせることで運気を変えて健やかな成長を願う習わしもあったとか。

 とはいえ、そういうことは、あんまりしないほうがいいと思うのである(当たり前だよ!)。(吉村智樹

吉村智樹が無責任編集 おしゃべりWEBマガジン『日刊 耳カキ』。
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by yoshimuratomoki | 2005-12-27 08:02