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ラフィン・ノーズ

 あけまして、おめでとうございます。本年も何卒よろしくお願いします。

 正月3daysも今日がラストですよ。皆さんはお正月を楽しまれていますか? 僕はカップ焼きそばをすすりながら、これを書いています。カップ焼きそばって、本当は茹でそばだよね?(byデッカチャン)。

 それにしても深夜の冷え込みっぷりは格別。東京に来て今年で10年になりますが、こんなに気温の低い正月を迎えるのは初めて。他の年はもっと暖かいのに。いつもはタンクトップで過ごせるくらいなのに(タンクトップなんて持ってへんやんけ)。

 部屋にいるとパーシャル凍死してしまうので、昨日はひとりで浅草の浅草寺界隈に行ってきました。初詣客でGOTTA返していたんですが、メインストリームから少しはずれると地元の人しか行かない一杯呑み屋の小路が。なんとも心地よいダルなムードのなか、煮込みをつまみに梅割り焼酎を飲んで帰ってきました。

 先述しましたが、浅草って、やっぱりいいなぁ。「このシト(東京のイントネーションで)、普段なにして暮らしてんだろ」ってアウトロウ風情の人がたくさんいる。

 合成皮革のジャンパーにスラックス。鰐革のベルトにエナメル靴。ハンチングと競馬新聞。世をすねたような表情で昼間っから一杯かっくらいながら、ひとりブツブツこぼしている。歌舞伎町や錦糸町のムードとはまた違う、昭和の「渡世人」って感じ。多くの人に愛されることを望まず、ひとり風を切って歩き、風のとともに散る。男たるもの、ジェスロ・タルもの、ああいう大人になりたいもんです。

 昨年の自分を振り返ると、「誰からも好かれたいあまりに、言いたいことを言わなすぎた」のではないかと。それゆえ、孤立を怖れない浅草の男たちの背中が目に沁みました。おっと、こいつぁ湿っぽくていけねえや。チン!(鼻を飛ばしました)。

 そんな浅草の片隅に、威風堂々とした看板が。

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 『鼻つまみの店

 確かに売ってる品物は、子供があまり遊ばないTOYが多いようでしたが、ここまで世間に背を向けられると、逆に爽快。きっぷがいいやね。

 この連載も、有名人がズラリ居並ぶexcite公式のなかでは「鼻つまみブログ」。それもまた俺よと、肩で風切って歩いてゆく所存であります(吉村智樹)。


吉村智樹が無責任編集 おしゃべりWEBマガジン『日刊 耳カキ』。
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by yoshimuratomoki | 2006-01-03 04:46