ジャジー・アッパーカット

 前々回より、大阪ネタをお届けしております。

 ここで、なぞなぞ。美味しいものを食べると、落ちるのはなんでしょう。え? 料亭で接待した領収書? いやいや、なぞなぞなんだから、そういうアダルトコンテンポラリーな答じゃなく。正解は「ほっぺた」。

 ただ稀に、ほっぺたよりさらにグルーヴィな表現をすることもある。これは大阪市営地下鉄御堂筋線『西田辺』駅前で見つけた看板。

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 『らーめん あごおとし

 なんて好戦的な。なんて猪木ボンバイエな。それとも大阪だけに、辻本茂雄の店か? 誰がフランスパン噛っとんねん!(関西ローカルネタ)。

 確かに美味しさを表現する時、「あごが落ちる」と言うこともある。しかし、まるで「今夜こそお前を落としてみせる!(あごを)」と世良公則が攻め寄らんばかり宣言されると、たじろいでしまう。「かかとおとし」されて、あごがはずれたようなショック。

 実はこの店、トビウオでダシを取っている。トビウオ(の丸干し)を九州では「アゴ」と呼ぶ。ほのかな苦みと深い滋味のあるアゴのダシ、関西で使う店は少ないけれど、ひとたび経験すれば病みつきになる美味しさ。この店名は、アゴと顎をかけていたのだ

 うちも両親が九州の人で、僕もトビウオのダシで育った。だからアゴのうまさは、重々知っている。丸干しを焼き、それを金槌で叩いて粉々のするのが、うちの季節行事。金槌でアゴを砕いている時にたつ、えも言われぬよい薫り、いまも忘れられない。においだけで、あごが落ちそう。

 でもトビウオって、凄いと思いません? だってね、魚がね、飛ぶんですよ?(吉村智樹)。

*今回のネタは隼○ンコモリさん、屯田(名人)さんに場所をお訊きしました。おふたり、情報提供あごがとうございます!

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by yoshimuratomoki | 2005-09-30 23:00

スモーキン’ブギ

 前回から、大阪ネタをお届けしております。

 で、いきなり閑話休題。阪神ファンの皆さん、リーグ優勝おめでとうございます! しかも甲子園で、巨人を倒して優勝を決めるなんて。大阪人として、こんな嬉しい夜はない。もう涙が止まんないっすよ!

 ……と言いたいところだけれど、僕は阪神ファンではない。それ以前に野球自体よく知らない

 野球の知識を総動員しても「ボークが、スクイズで、左中間」とかそんなレベル。知っていることといえば「中日は帽子が合ってる」程度。つまり、なにもわかっていないのだ。タイガースに関しては「確か昔、パチョレックとかいう選手いたよな?」。テンでおハナシにならない。

 井の中の大阪人、野球を知らず。僕が大阪人なもので、得意先の方が「吉村さん、今年の阪神は調子いいっすね!」と気を遣ってくれる。そのたびに心のなかの気まずさマジックが点灯。ここで「大阪人ですけど、阪神にぜんぜん興味ないんです」と答えると気まずさの上書きになるので、「いや~、やっぱり星野さんの采配がいいから」とテケトーに返事(あとで現監督は岡田だと知った)。

 子供の頃、誰しも夢中になるはず(なるべき)だった野球に、なぜ興味を抱かなかったか。思うに僕が京阪沿線育ちの子供だったからではないかと。

 阪神、阪急、近鉄、南海。関西の名だたる鉄道は、それぞれ野球チームを抱えていた。ところが同じ大阪なのに、京阪には球団がなかった。このアストロ疎外感、男ドアホウな寂しさ、のけもの感、子供の世界には意外と大きく影を落としていたように思う。他の鉄道路線が優勝争いで大盛りあがりしているのに、京阪の秋の話題といえば菊人形くらいのもの。なんだか野球は、遠い星のできごとのようだった。

 往時の寂しさが甦ってしまった夜ゆえ、休題がつい長くなった。さて本題に戻そう。JR大阪環状線『玉造』駅前の商店街を歩いていたら、こんなコングロマリットな看板を発見。

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 『中華 洋食 たばこや

 煙草屋なのに、中華や洋食? なんなんだこの謎のトリプルプレーは。

 店の人に店名のバックボーンを尋ねた。すると、

 「ああ、戦前は煙草屋だったのよ

 うわ! 普通の理由! 凡打! これを見つけた時はホームランだと思ったけど、ファウルになったような。

 タイガース優勝の話が長すぎ、肝心の看板のテキストがほとんどないな今回。ま、こういう歴史的な夜だから、連載もしばし一服。スモーキングブレイクであります(吉村智樹


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by yoshimuratomoki | 2005-09-29 23:02

ウルトラマンジャスティス

 今朝まで仕事で大阪に行っておりました。なのでしばらくは大阪ネタをお届けします。

 『鶴橋』駅を降りたら、いきなり眼前にヒーローが現れた

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 『焼鳥居酒屋 正義の味方

 焼鳥が正義の味方とは、なんて大層な。なんてサンダーバードな。

 しかし、アンパンマンがいるんだから、焼鳥マンがいたっておかしくない。サラリーマン増税をたくらむ憎き悪の政治家ども、いまに見ておれ。串刺しにしてやる! つくねにしてやる! くらえ、タレパーンチ! 塩キッーック! 梅肉和えマグナーム! おっと、技を繰り出しすぎて、肌がボロボロだ。若返りのためにコラーゲンたっぷりの鶏皮を食べるんで、ちょっとタンマ

 あとでわかったことだが、店主の息子さんの名が正義まさよし)くんというらしい。お客さんがたくさん食べれば、家計が潤う。正義の味方は、お客さんサイドだったのである。(吉村智樹

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by yoshimuratomoki | 2005-09-28 21:55

ダンシングクイーン

 僕の大好物は、焼き餃子。特に最近はバテがひどいので、よく食べている。ラーメン屋に行って、餃子と白ごはんだけ頼んだりする(ラーメンも頼め!)。子供の頃は、晩飯が餃子だと聞くとマジ小躍りしたものだ。

 餃子を食べるのももちろん、焼けているさまを見ているのがとても好きだ。

 跳ね踊る油玉、差し湯をした途端にもうもうと舞いあがる湯気、ジョッゥワーッッとうねりあがる音、あれはもう極上のライブ。一人前6個の餃子は、さながらダンスユニット。もうすぐあのチームが皿に盛られ目の前に置かれるかと思うと、胸が躍って仕方がない。

 うまい餃子が食いたいのぅ、とJR中央線・総武線『西荻窪』駅周辺をさまよっていたら、こんな貼り紙があった。

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 『あつあつダンシングギョーザ

 WA! 餃子がWAになって踊ってる! 餃子の魅力はなんといっても躍動感。鉄鍋のなかの灼熱パフォーマンスにある。ダンシンな、いや斬新な表現。

 さっそく食べてみたら、これがンまいの&なんの! 舌の上でグルーピーたちは狂い咲き、ツイストジルバにサンバにドドンパ秋田音頭。完全無欠なダンスパーティを繰り広げている。惜しむらくは、作ってる人がまったく踊ってなかったこと(吉村智樹)。


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by yoshimuratomoki | 2005-09-23 14:52

ビリー・アイドル

 いくつになっても、キャラクターグッズは「おともだち」だ。

 たれぱんだ、リラックマ、キティちゃん、ミッフィー、うさこちゃん(同じだよ)などなどファンシーなキャラクターたちが、子供のみならず大人の心をも癒し続けている。

 いや、大人こそ癒されていると言ってもいいだろう。ディズニーランドやサンリオピューロランドなど、大人どうしで来られている方がたいへん多い。僕は大分サンリオハーモニーランドに行ったことがあるが、来ている女性たちの目は、とろけそうなほどウットリ。日々の瑣事を忘れ、思う存分メルヘンの世界に向かって心の羽を広げていた。この人たちは涙ナミダな苦労話の波状攻撃映画『おしん』がサンリオ映画だってこと、とっくに忘れてるだろうな。

 ただ僕には残念ながら、そういったキャラクターグッズを愛でたり蒐集する趣味がない。うちにあるキャラクターグッズと言えば、駄菓子屋で買ったパチモンの、

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 ピカチュウとドラえもんの、なれの果てだけだ。

 そんなこんなで(どんなこんなだ)先日、『千葉』駅周辺を歩いていたおり、旧い文房具店のショウケースに鎮座する一体の見慣れぬキャラクターを発見した。

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 『ボクはアイドル君です.』

 アイドル君! お前、アイドル君かよ! 千葉県でアイドルって、小倉優子のライバルかりんこ?

 しかし、この見事なススケよう、灼けよう、こきたなさ、アイドルを名乗るにはいささかトウが立っているのでは。

 しかし最近はテレビでも堀ちえみや松本伊代、南野陽子など、往年アイドルのほうが現役アイドルよりも活躍している。再結成したピンクレディだって、コンサートはどこの会場でも超満員だった(ちなみに再結成は8回目)。キャラクターグッズだって新品より、こういったヴィンテージ(?)のほうが値打ちがあるのかもしれない。これはホビー界で相当なお宝かも。僕が知らなかっただけで。実際、非売品だし。

 しかし自らをアイドルと名乗るその度胸には、元祖キャラクターアイドルのスヌーピーも真っ青である吉村智樹)。

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by yoshimuratomoki | 2005-09-22 00:08

だいじょうぶマイフレンド

 看板にはよく「高い」という字を逆に書いて「安い」と読ませたり、「まずい」という字を反転させ「美味い」と読ませる逆さま小ワザ効かせ系がある。

 しかし、これはいっぷう変わっている。これは複雑だ。『高田馬場』駅近くで見つけたものなのだが、

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 『高田馬場で一番まずい店

 これも分類上は逆さま系なのだろうが、「まずい」という字以外がひっくり返っている。これで「美味い」と読ませる意図はわかる。だが、なんせ肝心の字がそのままなので、ダイレクトに「まずい」だけが目に飛び込んできてしまうのだ。

 さらに、こういう貼り紙があった。

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 『安ずぎて味がだいじょぶか しんぱいだ

 客側ならわかるが、店側に「しんぱい」されると、さらにしんぱいだ。後ろの人もしんぱいそうにしてる。

 先述の逆さま看板といい、この文といい、街がい頻出。ツッコミしろがいくつもあって、さてどれから料理させていただこうか~、と思わず腕まくりしてしまう。味以外にもいろいろしんぱいになるわけだが、ただそれはさておき、実際とても安い。良心的だ。特に東京はおしなべて餃子が高いので(なんであんなに高いの?)、この破格プライスは嬉しい。で、細かいこと言いっこなしで、実際に食べてみた、つけめんを。

 うん。まずくはない。これで280円なら、なにもしんぱいに及ばない。あと20円出すのも、やぶさかではない。「だいじょぶ」どころかグッジョブである(吉村智樹)。

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by yoshimuratomoki | 2005-09-18 04:49

ろくでなしBLUES

 きのう、僕は仕事で東京メトロ東西線『神楽坂』駅を降り、早稲田通りをとほとほ徒歩っていた。

「腹へった……」。朝から何も食べていない。しかし高級料亭街ゆえ、安く食べられるランチスポットがまったく見当たらない。いま食べたいのはハンバーグや生姜焼き定食、そういった“ありがちランチ”なのに。この街には、そんなありがちが、ないがちなのだ。

 おなかと背中がコラボしそうになったとき、「定食屋だ!」。やっと、やっとオアシスを見つけた。助かった~。

 しかし、どうも看板が気になる。

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 『ろくでなしの くま

 ろくでなし? このかわいらしいベアが?

 そして店の上には、さらにとどめを刺すような看板が。

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 『ろくでもない喰いもの屋 くま

 ろくでもない……。ということは、NANAでもないわけだ(検索に引っかかりやすいよう、流行ってる言葉を入れてみました)。しかし「ろくでもない喰いもの」とはいったい。すべての食べ物がハチミツのみで味つけされてるとか?

 とはいえもう躊躇している余裕などない。なんか食わなきゃ二足歩行が不可能なほどレッドゾーン。変な食べ物が出てきたら、死んだふりするまでよ。

 覚悟を決めて店に入ると、「」。超満員。大人気だ。そして頼んだ生姜焼き定食がンまいのなんの。生姜焼きオブザイヤー。特に小鉢についてきた大根と豚の煮物、ダシが絶妙に沁みていて、もう、もう。

 こんなに美味しいのに、なにがろくでもないのだろう。僕はご主人に店名の理由を訊いた。するとご主人、寂しく笑いながら、こう答えた。

 「俺がろくでなし……だからサ

 そして笑いながらも「もうこれ以上、聞くな」と眼の奥で語ってきた。ラジャー。これ以上、なにも聞くまい。これまで、いろいろあったんだろう。目の下にクマをこさえる夜が、何日も。

 なんだかお腹だけでなく、胸もいっぱいに。満腹、満胸。もしかしたらこの店、かつて清水健太郎が歌った失恋レストランだったのかも(吉村智樹)。

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by yoshimuratomoki | 2005-09-15 14:16

ファンファンファーマシー

 今回はヘンな看板というよりも、かわいい看板を紹介します。

 JR京浜東北線・山手線『鶯谷』駅のプラットホームに立っていた時、思わず「@!」声をあげてしまった。

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 『おでき薬局

 ヒフ病に長けた薬局だから、おでき薬局。そのまんまだ。Tレックスのマーク・ボランが好きだからT-BOLAN、みたいな。

 実はこの「おでき薬局」、路上観察の世界では昔っから知られた有名な店。「この店をくぐって、VOWワールドに入る」ほどの総本山の入口。定番であり、薬局珍看板界のアイドル御三家のひとり。ヒロミが「はなたれ薬局」(福岡)、ゴローが「大麻薬局」(徳島)、そしてヒデキがこの「おでき薬局」。西城おでき。

 僕もいつか、そのお姿を拝みたいものだと常々思っていた。所在地も知っていた。ただ場所が大森のはずれにあり、「大森か~。用事ねえしなぁ」と今日まで後回し後回しになっていたのだ。

 それが、看板だけ鴬谷で見つかるとは! 泣くよ鴬谷。こんな意外なところで永年憧れ続けたスターに会えるとは。てっきり成田に来ると思ってたヨン様が八尾空港に降り立ったような衝撃(僕はいつも、なにかに例えるたびに遠くなる)。

 それにしても「おでき薬局」って、ファンシーで優しい名前ですよね。おでき自体は痛くて見た目にも醜いのに、こう書くと頭を撫でてあげたくなる。元祖キモカワ。

 そもそも、できものに最初に「」をつけた人が優しい。ポケモンは人気があるけど、デキモンは嫌われ者。それを「自分の身体にできたものを、そんなに忌み嫌ってはかわいそう。できものだって膿を出そうと頑張ってるんだから」と、「お」をつけてあげたんだろうな。

 だったら虫歯も「お」をつけてあげたらどうだろう。おむしば。いいでしょ。オムそばみたいで(吉村智樹)。

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by yoshimuratomoki | 2005-09-11 11:01

ハリースキュアリー

 都電荒川線『向原』駅前を歩いていたら、こんな看板があった。

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 『ころばぬ先 鍼治療院

 鍼灸院の名前が「ころばぬ先」。インパクトある。「ありがたさ感」がある。

 ただ僕は鍼(はり)は門外漢なのでよくわからないのだが、「いまんとこどこも悪くないけれど、『ころばぬ先の杖』のたとえあり。将来のために打っとこ」というものなのだろうか。教えて打っとこハリ太郎。

 僕は鍼の経験がない。腰痛持ちなので、多くの方から鍼治療を勧められる。まったく痛くないから、と。鍼はステンレスや金・銀製で、注射針よりはるかに細い。痛いどころか刺されている感覚すらなく、あまりに心地よいので眠ってしまうこともあるとか(太古の鍼は石製だったそうだ。ひえ~)。

 重々わかっちゃいるのだが、まだ二の足をステップしてしまう。子供の頃、近所のおっさんが「鍼は痛いで~。針のムシロや」と、な~んもうまくないことを言ったのをいまも憶えていて、それでどうしても躊躇してしまうのだ。

 僕はとにかく「痛い」のが苦手だ。いま虫歯があってとても痛いのだが、虫歯治療の痛みを想像すると、どうにも歯医者へ行けない。痛みで痛みを相殺してしまう。以前SMクラブの体験取材でMをやったときも、Sの女王の鞭さばきがあまりにも痛いので、「お前なんかが女王なら、その国は滅びるわ!」と鞭でシバキ返したことがあるほど。

 あと、お金が……。それがなにより痛い(吉村智樹

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by yoshimuratomoki | 2005-09-06 10:19

Co.ltd.

 今回でこのブログが連載135回目を迎えた。おかしな看板に600~1000ワード近くのテキストをつけるというフォト&エッセイスタイルを貫いてきた。

 けったいな看板はそれ自体が出オチであり、本来はしのごのろくのテキストをつけるべきものではない。「こんな写真で、いったいなにを書くことがあんねん」と頭を抱えたものも少なくはない。いや、ほとんどそうだ。それでも♪ナンダカンダとこねくりまわしながら、なんとかこれまでまでやってきた。これがプロじゃ! 無駄に長いことライターやってへんちゅうねん! 彼女ほしいっちゅうねん!(関係ない)。

 しかし遂に今日、僕はプロ失格の烙印を押されることとなる。強敵を前に、遂に膝を折った。負けを認めざるを得ない。このネタを前にして、テキストがまったく思い浮かばない非常事態なのだ。

 これは先日、『新橋』の呑み屋街で見つけた看板。

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 『酒場 こ』。

 こ……。こ……。こ……こぉ? 店名が「こ」だけぇ? 「こ」だけで、いったいどうやってテキスト書くねん(落涙)。

 単行本『吉村智樹の街がいさがし』では「中華そば ら」という店を取り上げた(ブログ未収録の書き下ろし)。「ら」だけでも、ラーメンの究極の略だと決めつけ、なんとか一本コラムをでっちあげた。けれど「こ」は、なんの略かわからない。

 無念だ。初めて看板に負けた。いいえ世間に負けた。降参だ。

 あ、降参の「こ」か!(吉村智樹

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by yoshimuratomoki | 2005-09-02 18:34