サイレント・アラーム

 京阪本線『大和田』駅前の商店街を歩いていたら、こんな看板を見つけた。そして、驚きのあまり声を失ってしまった

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 『スナック おだまり

 確かにこの辺りはたいへんな賑わいで、夜になると酔漢が大騒ぎすることもあるんだろう。しかし店名と警告を兼ねるとは、なんと合理的な。

 おそらく「小田真理」さんの店なんだろうと思う。実際、小田真理という名の人は多い。脳神経外科の権威にも同名の方がいる。幼少期からきっと、「おだまりさん、おだまりなさい」と酷寒なこと言われ続けていたのだろう。往時のことをカウンター越しに涙ながらに語っていらっしゃるかもしれない。

 そういえば昔、「水田真理」(みずたまり)って歌手もいたなぁ。あと、関係ないが佐藤B作さんの本名は「佐藤俊夫」(さとうとしお)だ。ほ、ほんとに関係ない……。

 いやでも、フルネームを店名にするなんてことがあるだろうか? 本当に「お黙り!」って意味なのかも。ママは女王様ルックで(吉村智樹

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 ▼ トークイベントのお知らせ ▼

中央線だよ全員集合! 高円寺編
~2005年忘年会だよ全員集合~

司会 テリー植田(高円寺フリーペーパーSHOW-OFF)
   急行(バカ映像/爆ロックフェスティバル)
ゲスト:吉村智樹(WOWシリーズでお馴染み高円寺在住ライター)

12月3日(土)
18:30オープン/19:00スタート
1500円(前売りなし)
高円寺 クラブROOTS
東京都杉並区高円寺北3-22-3 
EL.03-3330-0447 JR高円寺駅北口より徒歩2分

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 ブログ未発表コラム&未発表写真もたっぷり200連発! みうらじゅんさんとの対談、パラパラ漫画もついて、たったの880円! 『吉村智樹の街がいさがし』(オークラ出版)。全国の書店にて発売。またAmazonにて購入できます
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by yoshimuratomoki | 2005-11-30 22:40

初の携帯電話からの投稿

ただいま阪急京都本線「高槻市」駅の近くにおります。円広志の店?

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by yoshimuratomoki | 2005-11-29 21:50

SFソードキル

 年の瀬も押し迫ってきた。歳末のお楽しみといえば、やはりバーゲン。いつもは手が出ないブランド品が破格に安くなるとあれば、おっとり刀でバーゲン会場に駆け込むサムライ女子も多いだろう。バーゲンセールは、まさにつば競り合いの戦場である。

 しかし、バーゲンはなにもファッションに限ったことではない。なかには、こんな「!」新なものもある。これはJR南武線『矢向』駅構内で見つけたバーゲン告知。

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 『日本刀 歳末決算激安セール

 日本刀は「極限まで贅肉をそぎ落とした芸術品」と呼ばれている。僕は日本刀界にはあまり詳しくないので(普通はそうだろ)、芸術品であり、そしてまがうことなき凶器である日本刀と「激安」という言葉が、僕の頭のなかでチャンバラし、なかなか線を結ばない。激安って、いくらだと安いんだろう。いったい、いくらのものが、いくらになるんだろう。世の中には、いろんなバーゲンシーンがあるんだなぁ。

 日本刀で思い出したが、「斬り!」でお馴染みのギター侍・波田陽区が最近エンタの神様に出なくなり、替わって歌舞伎の女形に扮した小梅大夫が出ている。エンタの神様には江戸時代枠があるんだろうか(吉村智樹)。


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by yoshimuratomoki | 2005-11-24 18:51

チルドレンクーデター

 このあいだ暖房器具を見に家電販売店へ行ってきた。そしてコタツのコーナーを見ていて、ハツ、じゃなくハッと気がついた。「最近のコタツって、板の裏に麻雀用のシートが貼ってないんだな」。

 むかしのコタツは、板をひっくり返すとリューイーソーの、いや緑一色の麻雀用シートが貼られていたものだ。あのシートのおかげで幼い頃から麻雀の存在は知っていた。それこそ幼稚園児の頃から。

 インターネットではいまも麻雀は盛んだが、家に集まってコタツを囲むなんて習慣、もはや風前の灯火リーチ状態なのかもしれない運転。コタツに緑のシートがないってことは、麻雀人口って、おそろしく減っているだろう。賭けはご法度だが、お金のやりとりさえなければ麻雀は知能を発達させる最高のゲームと呼ばれているのに。

 これはJR総武線、東京メトロ半蔵門線『錦糸町』駅前で見つけたお店。もしかしたら麻雀の歴史を絶やさぬため幼児時代からその存在を知らしめ、かつ英才教育をしている機関なのでは。

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 店内では、こんな会話が聞こえてきそうだ。

「お、うまくなったじゃねえか、坊や」
「お前も坊やじゃないか!」

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by yoshimuratomoki | 2005-11-23 00:48

バクダッド・パフェ

 いつからだろう。「パフェの威光が消えたのはパフェのカリスマ性が色褪せたのは。

 僕が幼い頃、繁華街には「フルーツパーラー」と呼ばれる店がたくさんあった。年がら年中ビーチサイドのような脳天気カラフル内装。ハリガネを丸く曲げただけな、コ洒落たデザインの椅子やテーブルが並び、ポップスのインストゥルメンタルが流れていた。喫茶店をもっとドリーミィにした感じ

 めったに連れていってもらえぬ繁華街の、さらに誕生日でもないかぎり入れないフルーツパーラー。そこで食べさせてもらえるチョコレートパフェ、フルーツサンデー、プリンアラモードは、夢のお城を具現化した物だった。

 バロック建築と見紛うばかりのアイスクリーム、生クリーム、みどり色のシロップ、チョコレートシロップ、コーンフレーク、缶みかん、バナナ、さくらんぼ、突き刺さったポッキー、ウエハースの山嶺。そこに色とりどりの顆粒、銀色の仁丹みたいなやつがふりかけられ、細長~いスプーンでその山なみをグチャグチャかき崩しながら登頂した。

 いまや、フルーツパーラーなんて死語。あっても銀座千疋屋のように本気でハードル高い存在になってしまった。

 かわって現れたのが、カフェ。カフェはいい。クールな選曲。居心地のいい整然とした内装。ミッドセンチュリーなファニチャー。クラブのフライヤーやポストカード。癒し。

 でもカフェは、あのごってりブ厚いグラスに親の仇のように盛られた糖分天国なパフェは、似合わない。口にはしっこにチョコシロップをべっとりつけちゃダメなのだ。

 そんなふうに思いながら『東京』駅の地下街を歩いていると、悪夢、いや夢のような光景と再会した。

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 もはやパフェの城塞。ハウルの動かない城だ。

 しかもその名は、

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 『爆笑びっくり

 個人的には笑えるポイントは恐ろしげな値段にしかないが、いまの子供たちにはパフェの存在自体が「爆笑びっくり」なのかもな(吉村智樹


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by yoshimuratomoki | 2005-11-21 23:26

ゲロゲリゲゲゲ

 京王線、京王新線『笹塚』駅前の商店街を歩いていたら、こんな貼り紙に出くわした。

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 『わんこにえさを与えないでください。腹が弱いのです。しょっちゅうゲリピー

 さらに下にはダメ押しで、

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 『ゲロも吐いてしまうんです

 お食事中にこのブログをお読みの方がおられたら、ごめんなさい。しかしこんなチャーミーな文字で書かれたら、尾籠な表現もなぜか微笑ましく感じるピー。なんだか、このわんこの名前みたい。「おいで~、ゲリピーちゃん~」。

 しかし笑い事ではない。飼い主にとっては深刻な問題だ。おそらく、この店のわんこがあまりに可愛いので、ついつい商店街で買ったお惣菜やお菓子を与えてしまう買い物客が多いのだろう(残念ながら定休日でゲリピーちゃんには会えなかった)。

 わんこを我が子のように可愛がることと、我が子と同じものを食べさせることは、愛情のイコールではない。犬が人間と同じものを食べることは、実は苦痛なのだ。

 犬に食べさせてはならないことで知られているものに、イカ、タコ、エビや貝、ネギ類、夫婦喧嘩があるが、これはほんの一部でしかない。

 砂糖や食塩、香辛料、食用油で味つけされたものは、すべてよくないのだ。犬は足の裏にしか汗腺がなく、調味料が排出されずに腎臓に溜まってしまう。ソーセージやハムが好物だと思いがちだが、実はいやがっているのである。上司のお酌が断れないように。また人間には絶対に必要なビタミンも、人間と同等量を与えると過剰摂取となり、視力障害や脱毛の原因になる。

 かわいさのあまりに人間が食べる加工品を与えていると、愛情の過剰摂取で、マンモスゲリピーになってしまうのだ(吉村智樹

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by yoshimuratomoki | 2005-11-20 15:21

ドント・アスク・ミー・ホワイ

 以前このブログでは、『湘南台』駅前にある、こんな看板を紹介した。

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 『そばやかな?』

 そして、まるでこの看板に対抗するかのように疑問符を投げかけてくる看板を南海本線『泉大津』駅前で発見!

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 『ラーメン屋?』

 知らんがな

 そば屋といいラーメン屋といい、ヌードル業界はなぜかくも揃いも揃って小首をかしげているのだろう。

 とはいえ、確かに麺類は混沌とした状況にある。縮れているのである。では訊こう。ラーメンとは、なんだ? なにを以てラーメンと呼んでいるか、だ。

 かつては「麺にかん水を使っているのがラーメン」という定義があった。ところが最近では胃に負担をかけるかん水をいっさい使用しないラーメン店も現れてきている。つまりもう、ラーメンをラーメンたらんとするディフィニーションがないのだ。

 また日本各地には、ラーメンと呼ぶべきか悩んでしまう麺類がある。兵庫県を中心とした関西に存在する「黄そば」(きぃそば うどんだしに中華麺)、福島県にある「ラーうどん」(ラーメンスープにうどん)などREMIXRAMENがある。

 もはやラーメンはヌードルバーグの時代に突入しているのだ(吉村智樹)。


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by yoshimuratomoki | 2005-11-15 21:22

リタ・ライス

 南海本線『』駅前を歩いていると、こんな会話が聞こえてきそうな店に出くわした。

「こんにちは。お米いただこうかしら」
「いらっしゃい! うちはおいしい新米をたくさん揃えていますよ」
「でも、こんなにたくさんの種類があると、どれを買っていいのか迷うわ」
「北海道産の『おぼろづき』はいかがですか。これは去年誕生した新品種で、粘りがあって、炊きたては最高においしいですよ」
「子供のお弁当に使うから、あんまり粘りがあっても困るわ」
「それなら山形の『ミルキークイーン』はいかがでしょう。米粒がもっちりしていて、冷めても甘みがそのまま。お弁当やおにぎりには最適かと」
「じゃぁ、それいただくわ。やっぱりお米のことは、お米屋さんに訊くのが一番ね」
「ありがとうございます。ところで、お客さんにもひとつ訊いていいですか?」
「あら、なにかしら」
「知り合いから、こんなものをいただきましてね。周りは固く、中身はふわふわしていて。これいったい、なんだかわかりますか?」
「え……、これって……、パンじゃないの?」
「ああ! これがパンというものですか!」
「お米屋さん、まさかパンのこと、知らなかったの?」
「はい。だって、うちは」 ↓

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by yoshimuratomoki | 2005-11-14 22:53

MEN'S BA-TSU

 陽が暮れると、ガクンと冷え込むようになった。秋が他の季節に較べて切ないのは、この気温差の激しさゆえ。井戸のつるべのように陽が落ち、それにつれて冷え込みが厳しくなると、淋しくてたまらなくなる。

 寒風が胸の奥を鉄の爪でかきむしるなか、とぼとぼ南海高野線『堺東』駅前を歩いていると、さらにブルーに追い討ちをかける看板にでくわした。

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 『スナック バツイチ

 痛い痛い! 刺さる刺さる! 胸が痛いっちゅうねん! そう、僕はバツイチなのだ。

 かつてダウンタウンの松本人志さんが、「どうして結婚しないんですか?」と訊かれ、こう答えていた。「占いで『あなたは2度結婚する』と言われたから」。

 これは名解答。確かに2度結婚すると言われたら、失敗するに決まっている最初の結婚など、したいとは思わないだろう。実は僕も手相を観てもらった時、同じことを言われたことがある。「結婚線がくっきり2本あるから、あなたは2回結婚します」と。

 そして占いどうりバツイチになって、そろそろ10thアニバーサリー。再婚どころか彼女もいないまま40の大台に乗った。そんな腐ったもん乗りたないっちゅうねん。披露宴でゴンドラに乗りたいわ。占いは半分当たって、半分ハズレている状態だ。

 さぁ、スナックに飛び込んで、人肌にぬくもった酒でも呑み、この無駄に長い夜をやり過ごそうか。結婚は人生の墓場、なんてことを言うが、バツイチは人生の「酒場」である。スナックだけに。←うまくもなんともない……。もうなんも思い浮かばん。なにもかも寒い、そんな秋(吉村智樹

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by yoshimuratomoki | 2005-11-10 20:18

フォーチュン・クッキー

 商店街の活性化のため、いたるところで、さまざまな企画が催されている。

 大阪キタ、JR・阪神本線『福島』駅前スグの「聖天通商店街」は“占い”で町おこし。そして商店街中に、こんな幟が立ち並んでいる。

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 『売れても占い商店街!!』

 うん。ウマイこと言えてる気もするし、なんとなく文法的にヘンな気も。当を得ているような、ハズれているような、当たるも八卦、当たらぬも八卦、足がむくむのは脚気。

 この商店街、毎週金曜日には4名の占い師が鑑定にあたり、第四金曜日に至っては約30名(!)が出店するという。そんなにいたんじゃ、どこの誰の占いが当たるかを占ってもらわなきゃならなさそう。しかし、占いの館というのは聞いたことがあるが、商店街もろとも占い師でいっぱいだなんて初耳だ。

 そもそもこの商店街は「聖天さん」こと聖天了徳院への参道として古くから親しまれていた。とはいえキタの再開発に遅れをとり、旧びた印象を持たれつつもあった。

 そこで復興のため過去を調べてゆくと、三千人もの弟子を抱えた易相の大家である水野南北が、聖天了徳院院主の諭しによって大成したことが判明。ならばと、「占い商店街」とあいなったのである。

 しかし撮影当日は、靴のなかまで滲みるほどの土砂降りの雨。だから、画像がもひとつピントあってません。撮影吉日を事前に占っておくんだった!(吉村智樹

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by yoshimuratomoki | 2005-11-09 22:17