サッド・カフェでコーヒーを

 僕には、将来の夢がある。10代の頃から現在に至るまで、その夢はずっと変わらない。会う人ごと会う人ごとにこの夢物語を語るので、「またその話かよ」と思う人も多いだろう。が、意外にもこのブログでは書いたことがなかったので、改めて。

 それは、喫茶店を開くこと。そして、できれば関西で。中学時代からずっと自分の喫茶店を持つのが夢だった。

 うちの両親はとにかくコーヒーが好きで、朝昼晩と飲んでいた。しかもインスタントではなくペーパードリップ。いまでは俄かに信じ難いが、家庭で豆を挽くことはまだ珍しかった。しかも真夏でもアッツアツのコーヒーを。だから僕は、いまもアイスコーヒーは飲まない。

 親譲りでコーヒーのみ舌が肥えてしまい、中学時代から地元の喫茶店に通っていた。また往時はインベーダーゲームが大流行。ゲームセンターは先生が見張っているので、おのずとテーブルゲームがある穴場な喫茶店にたむろっていた。僕はゲームが下手だったので、友達がやってる見事なナゴヤ撃ちを眺めていただけだったが。

 そうするうちにマスターやママと顔見知りになり、コーヒーを頼むとクッキーのおまけがついてきたり。それが嬉しかった。中学生の「常連客」。オトナになった気がした。田舎だったので他に行く所もなく、小遣いはコーヒー代に消えていた。BGMはオールディーズやロカビリー。だいたいあの頃、喫茶店といえばそういう音楽がかかっていた。なぜかFIのマシンの写真が壁に貼ってあったり、玄関にチェッカーフラッグが立ててあったり。ほろにが楽しかったコーヒーデイズ、コーヒービート。自分もこういった楽しい喫茶店をもてたらなぁ、と、ほのかに想いはじめていた(あとで考えたら、コーヒー一杯で粘る僕らはぜったい迷惑だったはずだが)。

 それから現在に及ぶまで、喫茶店に行かなかった日はほとんどない。こと東京に転居してからは、一日もない。仕事も考え事もぼんやりも、すべて喫茶店で済ます。喫茶ニートだ。僕は「首都圏全駅下車」なんてことを目論んでいるが、それはそれぞれの駅前の香りがする喫茶店に入ってみたいからかもしれない。

 コーヒー好きな両親と一緒に、大阪で喫茶店がやれないもんか。「将来の夢」ったって、もうすでに将来だしなぁ。夢を夢とせず、そろそろ本腰煎れて、いや入れて、取り組まねばならない時期だろう。ただ、コーヒーで生計をたてるなんて、そんな甘いもんじゃないはず。資金も必要だ。失敗が許されないトシだし、躊躇してしまう。

 JR東海道本線・山陽本線『神戸』駅前で、こんな名前の喫茶店を見つけた。

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 「とりあえず、やってみたら?」と背中を押されている気がする。(吉村智樹

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本日のお題「パパイヤを食べたことがありますか?
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by yoshimuratomoki | 2006-06-30 20:51

君たちキウイ・パパイヤ・マンゴーだね

 最近コンビニに行くと、つくづくマンゴーブームなんだなと思う。

 眼にも鮮やかなオレンジ色(別の果物にオレンジ色ってのもおかしいが)、せつなさすら感じる絶妙な甘みと酸っぱみのせめぎあい、したたる豊かな果汁、口内の粘膜すべてにねちょっと絡みつく官能、「たわわっ」な感じの手触り、確かにたまらない美味しさだ。しかもマンゴーの香りには、心を落ち着かせるヒーリング効果もあるとか。南国から遅れてやってきたフルーツのアイドル、フルーツ界のアグネス・ラムだ(古っ!)。

 これは東京メトロ丸ノ内線『新高円寺』駅前のコンビニで見つけた手描き看板。
 あまりにもマンゴーが人気のため、あまりにもマンゴーが美味しいため、ついにマンゴー自身がマンボを踊り出してしまった

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 『(にテンテン)~、マンゴー

 なんて陽気なラテン野郎だこと。

 しかし機嫌よくマラカス振って踊っているところ水差すようで申し訳ないが、僕は近年のブームに至るまで、ずっとマンゴーが嫌いだった。食わず嫌い、いや、いっぺん食った嫌いだった。

 子供の頃、親戚のおっちゃんがハワイ土産にマンゴーを買ってきてくれた。網に包まれたそれは青味がかった浅黄色をしていた。

 初めて口にする、まだ見ぬ国の宝石。南国の果物なんて、現物を見たことなどなかった。涙の初対面。

「これって、常夏の島の陽に灼けたお姉さんが、頭に乗せた籠に盛ってる果物だよね? テレビで観たことあるよ!」

 それをいま、実際に口にできるなんて。アミーゴが、太陽のKOMACHIエンジェルが、いま僕の口のなかに。僕ははしゃいでいた。心が踊っていた。マラカス振りながら。

 往時はメロンすら一度も食べたことがなく、「メロンだと思え」と、味もしゃしゃりもない瓜を食べさせられていた時代。それ以前に「ハワイ」が珍しかった。10問正解すればハワイに行けるクイズ番組が高視聴率を誇っていた。「トリスを飲んでハワイに行こう」が堂々とキャッチフレーズとして通用する、そんなオールウエイズ寝屋川市三井が丘一丁目の夕陽の時代。

 遠き島からはるばるやってきたトロピカル大臣に、さくっと包丁が入る。
 ……想像していたより水気がないし、その実は想定の範囲外に白っぽかった。南国の鮮明な、パッショネイトなカラフルさとは程遠い。そしてひとくち……ん?

 味が、ない。ぐにょぐにょなよなよした食感、上顎にねばつく。なんだか味つけしていない肉の脂身をしがんでいるような。

 それまで喜色ばんでいた家族は、口を閉ざし、それぞれの部屋へ散っていった

 あの日のことがトラウマで、マンゴーを食べようとは思わなかったのだ。マンゴーよりマンジューのほうが倍うまい。

 ところが、このブームとともにやってきたマンゴーちゃんたるや、果皮が赤みががっている。「マンゴーって、赤かったの?」。驚いた。そしてわかった。幼い日に食べたマンゴーは、まったく熟していなかったのだ。

 完熟の美味しさを知ってから、もうマンゴー大好き全力中年。最近では日本での栽培も活発になり、本国よりさらに甘いマンゴーがいただけるようになった。

 沖縄や宮崎で栽培されていることは知ってたけど、熊本産のブランドもあるんだね。てことは、あのマラカス振ってた陽気な丸い男の名は、パラダイス熊本?(吉村智樹

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by yoshimuratomoki | 2006-06-29 23:19

アパッチ野球軍

 これは僕の実家がある寝屋川で見つけた看板。

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 『野球寿司

 野球と寿司、いったいなんの関係が?

 ピッチャーとかけまして、寿司とときます。そのココロは?
 「どちらも握りが命です」
 おもんな! そりゃダイナマイト関西も負けるっちゅうねん

 もしかしたらこのお店、寿司屋ではなく、東北楽天ゴールデンイーグルスの河田寿司捕手のおうちかもしれない。

 それはそうと、いい加減ピント合わせろや俺! いつまで経ってもノーコンです(吉村智樹


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by yoshimuratomoki | 2006-06-28 03:25

アイ・ラブ・ユー.OK

 仕事柄、新幹線をよく使う。

 新幹線の駅には、待ち合わせ用のモニュメントがつきもの。東京駅なら「銀の鈴」、新大阪なら「千成びょうたん」、名古屋なら「銀時計」といったように、大きなランドマークが旅行者やビジネスマンの集合場所として重宝されている。

 しかし『新神戸』駅のそれには、さすがに驚いた。だっていきなり柱にドーンと

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 巨大な樽が

 な、なんてデカい樽……。間近で見たら、さらにド迫力。間近で★樽るートくん(ごめん)。こんなイヤでも視界に飛び込んでくる目印がありながら、それでも場所に迷うような人がいたら、よっぽどタルんでる(ごめん)。

 近くで見たら、この樽の名前がわかった。

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 『お待たせ桶 OMATASE OK!』

 なるほど。桶とOKをかけとるわけやね。ていうか、桶だったんだこれ。てっきり樽かと思っていた(いまだにその違いがよくわかってない)。これからは類家明日香のことは「桶ドル」と呼ばなければ。

 この桶は、灘五郷のひとつ「魚崎郷」の蔵元で使われていた仕込み用の大桶。1合瓶にして、なんと3万本強の容量があるという。

 灘は日本一の酒どころ。現在も多くの酒蔵が伝統の技で、日本酒を造り続けている。せっかくなら桶を置いておくだけではなく、旅行者が灘の酒を味わえるスタンドにしてはいかがでしょう。

 しかし、せっかく「お待たせOK」って言ってくれてんのに、誰も待っていない。「OK!」「NO!」といったように、誰もが待ち合わせスポットを遠巻きに見ている

 確かにこの桶の前にシラフで立ち続けるのは、ちょっと勇気がいるな。酔わなきゃ待ってられないかも(吉村智樹

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by yoshimuratomoki | 2006-06-27 23:50

東京牛パラダイスオーストリア

 はぁ……正直しんどい。ただいま絶賛ダメスパイラル突入中です。

 だらだらだらだらだらだらだらだらして、生活にシマリがない。ぼ~っとヨダレ垂らしてたら一日が終わってしまい、カレンダーを見ないと今日が何日なのかわからない。人間やめますか状態で、仕事がちっとも進まない。やる気はあるけど、する気が起きんのや~(by.こまわり君)。

 この連載の昨年6月ぶんを読み返してみると、「頭痛い」「風邪ひいた」なんてことを書き散らかしている。まったく進歩がない。どうも僕は6月が、というか梅雨ドキが鬼門だ。暑いのは平気なのだが(事務所でもクーラーをかけたことは一度もない)、暑くなる前の「どんよりシーズン」には、いとも容易くやられてしまう。来年こそは「6月対策」をしっかりしないと(毎年毎年こんなことを言っているが、自分のことだからきっと、来年ではなく来世まで持ち越すんだろう)。

 以前ならこういうとき、「肉食って、スタミナつけよう」と焼き肉屋に飛び込んで身体を初期化していた。だが大台を越えると、肉を食べるのがしんどい。噛むのがじゃまくさい。スタミナ食を摂るには、それに立ち向かえるだけのスタミナが必要だったのだ

 いまは「元気になるために焼き肉が食べたい」というより、「元気になるために焼き肉が食べたい、という気持ちになりたい」といったところ。あの日に帰りたい。どの日か忘れたけど。

 これは東京メトロ丸ノ内線『新高円寺』駅近くの焼き肉屋の看板。

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 『飢る噛む!』

 こういう気持ちになりたい。看板が、目にしみるなぁ。煙が目にしみる(吉村智樹)。


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本日のお題「深夜にお腹が空いたらどうする?
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by yoshimuratomoki | 2006-06-25 18:08

アンデパンダン

 『鶴橋』駅前にて、衝撃的スクープ写真の撮影に成功!

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 アンパンマンが、バイキンマンをコテンパンに。しかも、おもいッきりタバコをふかしながら。子供には見せられない、アンパンマンの素顔。

 どうやらジャムおじさんは、間違えて、あんこじゃなく強壮剤を練り込んでしまったらしい吉村智樹

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by yoshimuratomoki | 2006-06-24 22:39

サマースノー・サプライズ

 明日の夜、高円寺でトークイベントやります。もし空いてたら遊びに来てください。詳しくはこちら。→クリック

 つい先ごろまで大阪に出張していた。そして往復の新幹線で読んだ『にっぽん洋食物語』(小菅桂子著 新潮社刊 昭和58年発刊)という本が、すこぶる面白かった。

 トンカツを日本で初めてメニューに採りあげた洋食屋は、明治28年に銀座で開業した煉瓦亭。往時の日本は、文明開化の鐘の音とともに巻き起こった“ハイカラ”ブーム。まるで天ぷらのように豚肉に衣をまぶし揚げたそれは見た目にも珍しく、日本人の「洋」への憧れを絶妙に衝き、以来大人気店となった。

 しかし西洋料理(という名の日本料理)であるトンカツは、まだまだ一般には普及しない。まず、トンカツにかけるソースがない。トンカツは、おめかしをして銀座で食べる高級料理だった。家庭料理として定着するには、さらなる時間を要する。

 明治42年に出版された『四季毎日三食料理法』の「豚のカツレツ」の項には、このように書かれていたという。

「それからこの揚物には、ウスターソースという西洋の醤油をかけるのですが、もしウスターソースがないときは、日本の醤油に粉唐辛子を少し加えまして、一度沸かして日本酢をさしたものを代用してもよろしいのです」
「つけあわせには、大根おろしを添ゆるともっとよろし」
「このカツレツは三倍酢またはソースをかけて食するのです」


 そう、往時家庭ではトンカツに醤油や三倍酢をかけ、大根おろしを添ゆて食べていた

 これ、「あ!」とサプライズされた方、おられませんか?
 最近、大根おろしとポン酢でサッパリといただく「おろしトンカツ定食」がファミレスや定食チェーン店ではたいへんな人気だ。「おろしトンカツ」は、明治時代の頃のトンカツの姿。つまりトンカツは原点に還っていたのである。もしかしたらトンカツのみならず、日本人の心があの頃に戻ろうとしているのかもな……。

 昭和58年に発刊されたこの本は、こう顧みている。

大根おろしや三倍酢でカツレツをたべたら、果たしてどういう味になるか……カツレツとはそういうもの、と思ってたべていた当時の人々にとっては、それが西洋の味だったかもしれない

 そして僕は、さらにこの本が世に出た昭和58年を顧みて、こう言う。

 「いや、けっこうウマイって! いっぺん食べてみって!」

 なんだかトンカツの船に乗り、平成~昭和~明治と、時空の旅に出たような気持ちになった。

 あーおもしろかったと本を閉じ、近鉄大阪線・奈良線『布施』駅前の商店街をぶらぶら。すると、こんな驚きのトンカツ屋を発見。

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 『サプライズ&とんかつ

 サプライズ・アンド? 『天ぷらサンライズ』という歌は聴いたことがあるが(谷山浩子)、こちらはサプライズとんかつだ。「サプライス」と「とんかつ」の語感のギャップは、チャゲ&飛鳥なみ(どっちがトンカツかは訊かぬように)。確かに明治時代の人々にとってトンカツは驚きの逸品だったろうが、いくら美味しくても、いまはそんなにサプライせんぞ?

 トンカツのいったいなにがそんなにサプライズなんだろう。

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 うむ。「OPEN」のところに所ジョージがいるのはちょっと驚いたけど、あくまで普通だ。フツーだ。ムシューダ……ん? んんん?

 サ、サプライズだー!

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 なんとメニューに「流しそーめん」が!(しかもコーヒー付き。しかも家族揃って)。

 店内で、いったいどうやって流しそうめん? 炉端焼き屋みたいに、いきなりカウンターから竹を渡されるのだろうか。「お客さん、早く食べないと、そうめんが流れていっちゃうよ!」「あわあわ」

 確かにサプライズした。トンカツと大根おろしはもはや珍しくないが、トンカツ&流しそうめんは文献にもない

 これは試してみなければ、と店に入ろうとしたが、残念ながら、もうお腹いっぱい。実はこの店を見つける前に、もう別の店でトンカツ食っちゃったのである。だって、本を読んでたらあまりに美味しそうで、我慢できなかったから……。

 というわけで次の大阪出張のおりに、このサプライズそうめんの謎を探って参ります(吉村智樹


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by yoshimuratomoki | 2006-06-22 22:28

私の首領(ドン)

 長らく更新が滞りまして、申し訳ございません。仕事でしばらく東京を離れておりました。

 6月23日(金)に高円寺でイベントやります。もし空いてたら遊びに来てください。詳しくはこちら。→クリック


 東京に戻る新幹線の車中、新横浜を過ぎたあたりで、むしょうにお腹が減ってきた。

 もうすぐ東京駅に着くってのに、いまさら高い駅弁を買うのもなぁ。それに、たとえ駅弁を買ったとしても、フタ開けた頃には終着駅。どうなってるんだ僕の腹々時計。

 とはいえ空腹は、もう耐え難いほどになってきた。仕方なく、「品川です!」でお馴染み『品川』駅で途中下車。新幹線が品川で下車できるようになったのは、僕のように東京駅までメシが待てない人のためかも

 品川……山手線のなかで、もっとも馴染みの薄い駅だ。

 京急に乗り換えるために利用したことはあっても、街を歩いた憶えがない。それ以前に、駅から外に出た記憶がない。「品川駅は、品川区ではなく、港区にある」というトリビアは雑学本などで飽きるほど読んだが、肝心の「では駅前はどうなっているのか」は、まるで知らない。

 品川といえば、「プリンスホテル」であり「インターシティ」であり、「アトレ」「コスモポリス」「グランドコモンズ」「イーストワンタワー」といった、どこの国かと思うようなカタカナで形成された街。超高層オフィスビルや億ションが建ち並ぶ臨海の副都心。当然、好みのチープな商店街など0.1ミクロンもない。そして当然の当然、僕の管轄外

 とはいえ、品川で下車したのは路上観察が目的ではない。こちとら腹へってんだ。自分となんら関連のない街、メシだけ食ったらさっさと山手線に乗り換えるつもりだった。

 清潔極まりない、まるで空港のように広々とした駅を降りると、デッキが四方のビル内部に伸び、そのまま突入可能な構造になっている。これには別趣の感動をおぼえた。完全に人工のサイバータウン。「すんげー! これぞTOKIO!」って感じ。

 そんな感動を胸に秘めつつ、秘めたことを秒速で忘れつつ、スーツをピシッとキメたビジネスマンが行き交う場違いなオフィスビルに入った。

 ビルのなかに、こぢんまりとした食堂街がある。どの店も値段が高いなぁ。うどんが1000円もするよ。ビジネスマンたちもたいへんだ。阿佐ケ谷だったら100円で食えるのに、うどん。

 腹が減りつつも、財布が減るのを恐れるあまり、なかなか店が決められない。もう歩けない。僕もう疲れたよパトラッシュ。

 ふと居酒屋のメニューを見ると、大きな丼サンプルが並んでいた。

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 でっかいなぁ。

 以前この連載で「コロッケの拡大見本」を紹介したが、こちらは実物大。自分はドデブのくせに一回あたりの食が細いので、とても食べきれない。ビジネスマンたちは、こんな巨大な丼をかっくらってるから日本経済を動かせるんだな。ありがとうございます。なんだか知らないけど、お礼が言いたくなった。てっきりみんな、スタバでパニーニなんぞ片手でつまみながらノートPC打ってるんだと思ってた。

 そして、それぞれのネーミングをよく見ると、

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ねぎとろ丼の首領(ドン)』『勝つドーン』『ギョー天丼

 オ、オ、オヤジギャグ……。IT化の街でオヤジギャグ。「オヤジギャグのIT革命や~!」(彦摩呂さん、こういう時にこそ使わなくちゃ)。

 でもなんか、安心した。ほっとしたわ。面白いかと問われれば、面白いハズがない。ネーミングセンスは正直、IT(イタイ)。でも、人間味あるじゃないですか。品川にも、しょうもないダジャレが言える隙間があった。コンクリートジャングルの裂け目から、タンポポが顔を出しているような。日本経済の根幹は、プロジェクトマネジメントのみに非ず。山盛りの丼飯とオヤジギャグ、これですよ。そうやって、日々闘ってるんだな。首領(エグゼクティブ)たちは。

 品川でも、こういうのが見つかるんだな。これからは下町だけではなく、六本木や表参道なんかも攻めてみようか。「ドーン」と。(吉村智樹

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by yoshimuratomoki | 2006-06-19 17:44

ブラッディ・イミテーション・ソサイエティ

 いま画壇は、某画家の盗作疑惑で大騒ぎだ。

 見較べてみると、アート・シロートの僕ですら「これはもう、ぴったし、いや、ぴったんこカンカン!」と鐘を鳴らさずにいはられないほどジャストマッチ。ていうか、盗作じゃなくて模写じゃないのかコレ? と思えるほど。そのなかで一作だけ、原画より女性のスカートがたくしあがってる絵があった。露になった太腿に、やっと作者の微かなオリジナリティを見つけて少しホッとしたり。

 これほどクリソツでありながら盗作ではないと謳うこともあれば、その逆もある。例えば、こんな……。

 お友達のがんこさんと東京メトロ丸ノ内線『西新宿』駅近くのお好み焼屋に行ったときのこと。メニューに、沖縄ミカン「シークワーサー」のサワー、「シークワーサーサワー」という、なんとなく回文っぽい名前の酒があった。しかも、ご丁寧に「本物」と「偽物」があるのだ。

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 本物と偽物、しかもどちらも「当店オリジナル」だ。僕は本物より「オリジナルな偽物」のほうに興が乗った。

 美術の世界では、贋作も究極を突き詰めると新たな価値が生まれる。また、「サンプリング」「トリビュート」という文化もある。肝要なのは本物か偽物か、ではない。オリジナリティだ。僕は「つまらない本物より、おもしろい偽物」を好むタチ。味気ないリアルより、味わい深いフェイクを! オリジナルLOVE!

 これはきっと「あなたは本物と偽物、見分けがつきますか?」と店主に勝負を挑まれているのだ。よし、両方頼んでやろう! 敢えてどちらが本物か聞かず、我がの舌だけで格付けしてやろうじゃないか。

 で、出てきたのが、コレ。

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 意外だった。てっきり、偽物は「本物ソックリ」なんだと思いこんでいた。さにあらず。ふたつとも似ても似つかない、まったく別のものだったのだ。ひとつは、いかにも柑橘たっぷり。もうひとつは、無色透明。ものすごい「ひっかけ問題」である。なんせ本物のシークワーサーを口にしたことがないのだから。

 意外と「いかにもミカン色」のこっちが偽物なのかもしれない。だって、あまりにもそのまんまだもの。いかにも本物らしい人を、まず疑え。これは僕が先日上梓した単行本『女優魂』の鉄則だ(と、さりげなぁく宣伝。買ってね)(←さりげなくない)。

 僕は子供の頃に観ていた特撮番組『アイアンキング』を思い出していた。この番組には、いかにも腕利きの国家警備機構工作員の美青年と、なんの取り得もないドジなブ男が出てくる。しかし、スーパーヒーロー「アイアンキング」に変身するのは、実はブ男のほうという、特撮ヒーローもの史上画期的にもほどがある番組だった。このサワーも、きっとアイアンキングパターンに違いない。

 どっちも酸っぱくて美味しいが、とはいえあまりにも味が違いすぎて結局皆目わからず、白旗を振って店の人に尋いてみた。すると、結果は、

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 そ、そのまんまだった! ひっかけの、さらに上を行くひっかけ。参った! 安田大サーカスKUROちゃんの、「お前、森進一のマネしてみ」「こんばんはー! 森進一でーす!」「どこがやねん!」の方のパターンだったワサー(吉村智樹)。


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by yoshimuratomoki | 2006-06-11 22:56

ピタコラスイッチ

 一週間ぶりのご無沙汰です。しばらく更新が滞りまして、申し訳ございません。

 今月に入ってから体調がすぐれず、寝込んでしまいました。風邪をひいたわけでもなく、なんの病気なのかわからない。病気かどうかすらもわからない。こんなの初めて。

 寄る年波が、想像以上に「寄って」きてた、ということなのでしょうか。日頃の不摂生のしっぺ返しが一気にがぶり寄ってきた感じ。土俵際まで押しきられ、健康のありがたみが身に沁みましたわ~。季節の変わり目です。皆さんもどうぞご自愛くださいね。

 生まれて初めて「眠り」に関する薬も飲みました。薬が身体に合わなかったのか、身体が睡眠薬を排出しようと躍起になるのか、激しい尿意と下痢を伴って困りました。飲むとめちゃめちゃ眠くなるのに、それを上回っておしっこがしたくなり、ちっとも寝つけない。エスプレッソで、じゃなく、「もらす」怖さで、眠れない。

 向精神系のクスリを飲んでる時って、おかしな夢を観るよな。まさに「ゆめか、うつつか、まぼろしか」。浅~い眠りのなかで観るシュールな夢。例えば、こんな……、

 夢のなかで、僕はお友達の香港脚さんと南海『岸里玉出』駅を降り立っていた。

 駅前には、とてもじゃないが21世紀の光景とは思えない、昭和で凍結されたままのセピア色アーケード商店街が伸びている。過去の風光が夢のなかで甦ることは、よくあることだ。

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 そんなチープクラシカルな商店街をふうらり漂っていると、奇妙な胸騒ぎを憶える壁画があった。

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 白波が砕けるなか、やけに写実的な巨大タコが。しかも顔はかぼちゃ。かぼちゃが、笑ってる。ハロウインでもないのに。こ、怖い! かつて誰かが「この世でもっとも怖いものは、殺人鬼のピエロ」と言っていたが、笑うかぼちゃも負けじと怖い。なんなんだこの唐突な超現実主義は。「いも・タコ・なんきん(かぼちゃ)」は関西人の三大好物と言われているが、タコとかぼちゃのコングロマリットは好物じゃない。浪花のモーツアルトは知っているけれど、こんなところで浪花のマグリットに出会うとは……。

 しかもこのタコ、腕で、というか脚で、空を飛ぶカモメを掴んでいる。

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 く、食おうってのか? 次はもしかして、俺の番……。

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 あまりのワケのわからなさに、思わず笑ってしまう香港脚さんでありました。

 それにしても、おかしな夢だった。庶民的な商店街でなぜか展開される、意図不明なサイケデリック。寝汗ぐっしょり。こんな夢を観るなんて、頭がおかしくなったのだろうか? 僕はひとり暮らしの自営業。明日をも知れぬ生活をしているから、日々心の奥底に押し込めている畏怖が、イルな夢となって噴出したのかもしれない。

 でも、不思議だ。なんで写真が残っているんだろう……(吉村智樹


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by yoshimuratomoki | 2006-06-07 12:55