川の流れのように

本日のお題

足のかかと、お手入れしてますか?
回答は → こちらへ。

今週のお題

海外のアーティストだけで紅白歌合戦をやってみよう
回答は → こちらへ。

今週の動物
アザラシ
回答は → こちらへ。

a0037241_23524263.jpg





 僕が越してきた寝屋川市は、片栗粉で溶いたような街だ。時間がとろ~んと流れている。そして「あんかけ」に目がない僕は、とろみ時間が流れるこの街にすっかり満足しきっている。

 ズバリ直言して、この街は田舎だ。されど入り用なものは駅前にたいてい揃っており、適度に便利。これまで新宿までわずか4駅という「過剰に便利」な街で暮らしていたため当初は戸惑ったが、“徒歩圏内には見事になんもないけれど、自転車さえあれば困らない”生活が、だんだん気にいってきた。

 そして寝屋川の美質は、さまざまなものがイイ湯加減に旧びているところ。例えば、この商店街。

a0037241_2158304.jpg


 「トップ」と名乗りながら、屋根のトタンが錆びきっている。トップどころか最後端。照明のルクスもおそろしく暗く、胸の深いところをくすぐってくる。

 トップ商店街のなかにあるこの店の色褪せ具合も、惚れ惚れするほど、お見事。

a0037241_2159216.jpg


 これ自体がアンティークTOYのおもむき。ある意味、おしゃれ(ある意味でだが)。時間がゆっくり流れているというより、時間がゆっくりズレてアナザーワールドと化している。でなければ、この黄色い象がダンボなわけがない。もし「寝屋川ディズニーランド」ができたら、きっとこの黄色い象が空を飛んでいるのだろう。耳が小さいから落下するかも。

 駅前にはたいていの業種が揃っているが、同じ業種の店は少ない。一村一品運動ならぬ、一駅前一業種運動でもあったかのよう。喫茶店ならココ、美容室ならココ、といったふうにライバル店が少ないため過当競争がなく、看板も多くは語らない。この喫茶店など、胸をすくほど潔い。

a0037241_2201865.jpg


 そう、店名が書かれていないのである。店名はきっとあるのだろうが、わざわざ書かずとも「喫茶店といえばココ」。町内でそう認識されているので、なんら問題がないのだ。
 しかし「一品」って、いったいなんだろう。喫茶店のメニューって、基本的にどれも一品じゃないのかな

 このように看板が黙して多くを語らず、総じて即物的。ヘンに店名に凝ったりしない。飲食店なら「お腹がすいたら迷わずココ」と遠目にもわかるよう、食べ物屋でしかありえない店名になっている。例えば、

a0037241_22186.jpg


 ポコポコ、パコパコ、ピコピコではいけない。お腹が空いたら「ペコペコ」しかありえないのだ寝屋川では。

 美容室も、これまた同じ。こねくりまわしたオサレな店名など、つける必要がない。それより「あ、パーマ屋だ!」とわかる名前にするほうが大事。ひねるなら、

a0037241_2223833.jpg


 これくらいで充分なのである。

 このように、街全体が家庭的。ベッドタウンとはよく言ったもので、確かに街全体が寝室のよう。よく雑誌で「隠れ家的なお店」と書かれた記事を目にするが、もともと市全体が隠れ家ムードのリラクゼーション感に包まれているため、わざわざ隠す必要がない。むしろ「隠れ家的なお店」を打ち出すためには、隠れ家感を大々的に宣伝をしなければならないパラドックスが生じる。例えば、このように、

a0037241_22452100.jpg


 ここまでおおっぴらにデカデカと「シークレット、ですYO!」と言わなきゃ、誰もこの店がシークレットゾーンだと気がつかないのである(吉村智樹

a0037241_22124961.jpg


●僕が編集している読み物&投稿サイトもよろしく!
おしゃべりポータルサイト『デイリー ミミィ&カッキー
読んでね。投稿してね。
メールもこちらのサイトのTOPページからお受けしております。
[PR]

by yoshimuratomoki | 2006-11-29 22:05

恋をしようよYeah! Yeah!

 大阪に引っ越して3週間が経った。「大阪に」と言っても都心部からずいぶん離れており、正確には「大阪と京都と奈良の間に引っ越してきた」というところ。

 以前住んでいた高円寺とは、まるで様子が違う。川があり、山があり、空気が澄んでいる。空が青く澄み渡っている。

a0037241_14561398.jpg


 大阪に引っ越してきたのは、身体を壊してしまったのが大きな理由のひとつ。こうして田舎で暮らしながら、焦らず少しずつ体力を回復させていこう。

 なんてことを言ってる矢先、タンスを運ぶ時に誤って、足の小指のうえに落としてしまった

a0037241_14564349.jpg


 ゆっくりできるかなと思ったけど、こっちに来てからバタバタ気ぜわしい。落ち着くいとまもなく、こういうミスが頻発している。今年いっぱいはこんな感じで、もがいて暮らすのだろう。

 おかげさまで、仕事をたくさんいただいている。ついさっきも、原稿催促の電話が2本。しかも同じ時間が締め切りだなんて……いやいや、転居早々に大きなお仕事がいただけるなんて本当にありがたいこと。感謝以外の何物でもない、これをアップしたら、直ちに取り掛かります。

 そういうわけで今月は、仕事関係以外の誰にも会っていない。女っ気ゼロ。ま、もともとゼロなんだが。転居の挨拶をしてまわりたいし、こちらの友人知人にも会って話したいことはたくさんあるのだが、来月、いや来年にならないとそういう時間は持てなさそうだ。

 木々は色づいているが、こちらの胸のうちはカサカサに乾くいっぽう。でも、まぁいい。いつか僕にも、いいことあるだろう。

 最寄り駅である京阪本線『寝屋川市』駅前で、こんな居酒屋を見つけた。

a0037241_1458539.jpg


 『居酒屋 恋のはじまり

 この地で、きっと新たな恋が見つかるに違いない。この店を最寄り駅で見つけたことが、そんな暗示に違いない!(と、言い聞かせる)。「♪あなたが噛んだ、小指が痛い」。そんな艶っぽい夜もいつか訪れるだろう。実際、いまとてつもなく小指が痛いんだから。足の小指だけど……(吉村智樹

本日のお題

木曜日が祝日、どうする?
回答は → こちらへ。

今週のお題

日本にはいったい何種類の鍋料理があるのだろう
回答は → こちらへ。

a0037241_23524263.jpg


●僕が編集している読み物&投稿サイトもよろしく!
おしゃべりポータルサイト『デイリー ミミィ&カッキー
読んでね。投稿してね。
メールもこちらのサイトのTOPページからお受けしております。
[PR]

by yoshimuratomoki | 2006-11-22 23:54

フライデー・チャイナタウン

 長くブログをお休みしてしまい、申し訳ありません。古巣・大阪への転居のため更新ができずにおりました。そして一昨日、やっとインターネットができる環境になりました。

 10年間住み暮した東京・高円寺の部屋を引き払いました。

a0037241_21112173.jpg


 なんとも不思議な陽当たりの部屋だったな……。

 荷物を積み込み、大阪へ向かうトラックを見送ったのち、メシを食いに歩いて西武新宿線『新井薬師前』駅前商店街へ。そこで、どうにも気になっチャイナな看板を見つけた。

a0037241_21121283.jpg


 『独特中華

 独特中華……悪魔の独特モンスターという映画は聞いたことはあるが(ないやろ)、独特中華とは、いったい。これはいわゆる先鋭中華料理「ヌーベル・キュイジーヌ」のことではあるまいか?

 さっそく店内へ。

 ……フ、フツーだ。ごくごくよくある「日本の中華料理」の店。メニューも、ラーメン、チャーハン、餃子、なにもかも独特どころか平平凡凡。

 徹夜の荷造りで腹が減ってしかたなかったので、胃にスーパーヅガンとくる豚のしょうが焼き定食を注文した。

a0037241_21125451.jpg


 これは、う、うまそぉ~。練った洋辛子のディップ、見た目にも濃いクチな味噌汁がなお嬉し。確かにこの一品には中華らしさは微塵もなく、これを中華料理だと供されたら「独特だ~」と思うかもしれない。

 う~む、これぞ! という感じのベスト・オブ・しょうが焼き。ヌーベルだかキュイジーヌだかいう部分、皆無。いったいこの店のどこが独特なのか。

 トイレに行ってみた。すると、

a0037241_21134047.jpg


 なんと土禁だった。客が靴を脱いで入るトイレ、独特といえば独特。だが、これを決定打にするのは弱い

 とはいえこのお店、実にムードがよかった。奥の部屋に娘さんとお孫さんがいるらしく、家族三代のあたたかな交歓の声が聞こえてくる。なんともファミリアでアットホーム。独特というよりドメスティックな店だった

 独特中華も謎めいたキャッチフレーズだが、東武亀戸線『東あずま』駅前で見つけたコレも負けじと凄い。

a0037241_2114361.jpg


 『異国風 中華料理

 脳みそが異国の風に吹かれ、もう、なにもかもわからない。「東あずまという駅名も含め。東なんだか、あずまなんだか。

 これが僕の、東京在住最後の街がいさがし。

 思えばこの10年間は、一介の関西人が無謀にも東京の深淵を探ろうと試みた10年間だった。最初から最後まで独特で異国風だった大東京。そして結局「わからない」まま、この街をあとにする。しかし「わからない」ことが東京の最大の魅力であることは、肌身に沁みてよぉくわかった。

 路上観察の狂おしい楽しさを改めて教えてくれた、第二のふるさと東京、ありがとう! さらば、さらば東京! また会う日まで(と言って舌の根も乾かぬうち、すぐまた仕事で東京に出張したんだが)。(吉村智樹

本日のお題

風邪、ひいてませんか?
回答は → こちらへ。

今週のお題

100円ライターから交換をスタートすると、最後になにになるか
回答は → こちらへ。

a0037241_23524263.jpg


●僕が編集している読み物&投稿サイトもよろしく!
おしゃべりポータルサイト『デイリー ミミィ&カッキー
読んでね。投稿してね。
メールもこちらのサイトのTOPページからお受けしております。
[PR]

by yoshimuratomoki | 2006-11-17 21:15