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オクトパシー

 昨晩は仕事でタコについて調べていたんですが、つくづく、タコの「愛の力」は凄い。見た目がユーモラスなので「おもしろアイコン」に使われることが多いけれど、なんのなんの、ひたむきに愛に生き、愛に命を捧げる生き物なのです。

 タコは魚介類のなかでも特に短命で、たったの1年、長くても1年半で死んでしまう。そして死ぬのはたいていセックスをしたあと。

 タコは一夫一婦制で、オスは一匹のメス、メスは一匹のオスとしか性交しない。メスとオスはひとたび恋に落ちると、オスがリードするように二匹仲良く腕を組んで泳ぎ、岩陰を見つけてそこで最初で最後の、処女と童貞どうしのセックスをする。

 そしてオスはセックスのあと、精が尽き果てて死んでしまう。メスはオスの精子を胎内に受け入れたあと深海に潜り、産卵。卵を生むと力尽き、真っ白に変色し、身体もぺらっぺらに痩せ衰えて息をひきとる。よく白くてふにゃふにゃしたタコが網にひっかかることがあるが、あれは産卵を終えたママさんタコだ。

 オスは一匹のメスをめぐり、恋敵と激しい死闘を繰り広げることもある。惚れたら最後、ユーキャンストップ。惚れた女はてめえなんかには渡さない。命がけだ。

 またカイダコは、セックスを終えるとオスが自らのペニスを切り落とし、メスの胎内に残してゆく。まるで「俺が愛した女は、お前ひとりさ」という証しのように。まるで結婚指輪を渡して永遠の愛を誓うように。まさかオスがそんなことをするとは思われていなかったので、メスのカイダコの胎内から見つかる突起物は最近まで寄生虫だと思われていたらしい。

 タコの研究は進んでいるが、それでも「なぜ太い腕が8本もあるのか」「なぜあんなに強力な吸盤がついているのか」という理由は、未だにはっきりはわからないそうだ。

 でも僕にはわかる。

 それは愛した妻、夫の身体と心をしっかり深く強く抱き尽くすため、愛し尽くすため、いたわり尽くすため、のハズだ。セックスとはすなわち、メスとオスがひとつの球体になろうとするプレシャスな行為である。タコが交歓している姿は「つるみだこ」と呼ばれ、あたかもひとつの球が海中に浮かんでいるように見えるという。一個のボールになってしまうほど艶めかしく、そしてがっしりと絡みつくには、太くたくましい腕が多数必要。また吸盤があるのは、身体全体をキスすることが大事だったからだろう。

 そしてオス・メスともに全身全霊傾けて一途に、ICHIZUに、愛し合い、愛しまくり、愛し尽くし、愛の結晶を作りだし、次代の子供たちに命を託して死んでゆく。セックスとは、出産とは、これほどまで命がけの愛の行為。「♪恋はゲームじゃなく、生きることね。そうでしょ愛しい人」。見てやってください。いま涙ながらにメスのタコが熱唱しております。

 もしタコが遺言をのこすとしたら、「子供たちに多幸あれ!」なんでしょうね。

 京阪本線・大阪モノレール「門真市」駅前を歩いていたら、まさにそんな名前の居酒屋があった。

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 ご覧の方は、店名より「鈴木紗理奈応援会」のほうに目が釘付けになっているかもしれない。浪花の女は、よくよく「いもたこなんきん」がお好きなようで(吉村智樹

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by yoshimuratomoki | 2007-02-26 12:46