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 今回でこのブログが連載135回目を迎えた。おかしな看板に600~1000ワード近くのテキストをつけるというフォト&エッセイスタイルを貫いてきた。

 けったいな看板はそれ自体が出オチであり、本来はしのごのろくのテキストをつけるべきものではない。「こんな写真で、いったいなにを書くことがあんねん」と頭を抱えたものも少なくはない。いや、ほとんどそうだ。それでも♪ナンダカンダとこねくりまわしながら、なんとかこれまでまでやってきた。これがプロじゃ! 無駄に長いことライターやってへんちゅうねん! 彼女ほしいっちゅうねん!(関係ない)。

 しかし遂に今日、僕はプロ失格の烙印を押されることとなる。強敵を前に、遂に膝を折った。負けを認めざるを得ない。このネタを前にして、テキストがまったく思い浮かばない非常事態なのだ。

 これは先日、『新橋』の呑み屋街で見つけた看板。

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 『酒場 こ』。

 こ……。こ……。こ……こぉ? 店名が「こ」だけぇ? 「こ」だけで、いったいどうやってテキスト書くねん(落涙)。

 単行本『吉村智樹の街がいさがし』では「中華そば ら」という店を取り上げた(ブログ未収録の書き下ろし)。「ら」だけでも、ラーメンの究極の略だと決めつけ、なんとか一本コラムをでっちあげた。けれど「こ」は、なんの略かわからない。

 無念だ。初めて看板に負けた。いいえ世間に負けた。降参だ。

 あ、降参の「こ」か!(吉村智樹

吉村智樹が無責任編集 おしゃべりWEBマガジン『日刊 耳カキ』。
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by yoshimuratomoki | 2005-09-02 18:34