ジャジー・アッパーカット

 前々回より、大阪ネタをお届けしております。

 ここで、なぞなぞ。美味しいものを食べると、落ちるのはなんでしょう。え? 料亭で接待した領収書? いやいや、なぞなぞなんだから、そういうアダルトコンテンポラリーな答じゃなく。正解は「ほっぺた」。

 ただ稀に、ほっぺたよりさらにグルーヴィな表現をすることもある。これは大阪市営地下鉄御堂筋線『西田辺』駅前で見つけた看板。

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 『らーめん あごおとし

 なんて好戦的な。なんて猪木ボンバイエな。それとも大阪だけに、辻本茂雄の店か? 誰がフランスパン噛っとんねん!(関西ローカルネタ)。

 確かに美味しさを表現する時、「あごが落ちる」と言うこともある。しかし、まるで「今夜こそお前を落としてみせる!(あごを)」と世良公則が攻め寄らんばかり宣言されると、たじろいでしまう。「かかとおとし」されて、あごがはずれたようなショック。

 実はこの店、トビウオでダシを取っている。トビウオ(の丸干し)を九州では「アゴ」と呼ぶ。ほのかな苦みと深い滋味のあるアゴのダシ、関西で使う店は少ないけれど、ひとたび経験すれば病みつきになる美味しさ。この店名は、アゴと顎をかけていたのだ

 うちも両親が九州の人で、僕もトビウオのダシで育った。だからアゴのうまさは、重々知っている。丸干しを焼き、それを金槌で叩いて粉々のするのが、うちの季節行事。金槌でアゴを砕いている時にたつ、えも言われぬよい薫り、いまも忘れられない。においだけで、あごが落ちそう。

 でもトビウオって、凄いと思いません? だってね、魚がね、飛ぶんですよ?(吉村智樹)。

*今回のネタは隼○ンコモリさん、屯田(名人)さんに場所をお訊きしました。おふたり、情報提供あごがとうございます!

吉村智樹が無責任編集 おしゃべりWEBマガジン『日刊 耳カキ』。
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by yoshimuratomoki | 2005-09-30 23:00