訛りの兵隊

 昨年は「訛りブームだった。

 かつて「訛ってる」は蔑称だったが、ここにきて「訛り」が見直されたのは、とてもいいことだと思う。方言は国の宝。大事に、慈しまなければいけない文化だ。みなご当地の言葉を恥ずことなく、堂々と胸を張って使えばいい。それに女子が訛ってたらキャワイイと思うのは僕だけだろうか。

 ただ東京の電車のなかで大阪出身と思わしき女子ふたりが、会社の同僚のことを「あの人、訛りが凄すぎて、ナニ言うてはるんかわからへんわ~」と会話しているのを聞いたときは、さすがに「お前も訛ってるやんけ!」と心のなかでツッコんだが。

 そんなご当地ワードを東京で堂々と使っている居酒屋を、東武東上線『中板橋』駅前にて発見。

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 『たいした!! うまいちゅうんでしょ

 路上でいきなりエクスクラメーションマーク2発打ちで「たいした!!」と言われ、たいしたたまげた(by淡谷のり子)が、おそらく「とても美味しいでしょう?」てな意味だと思われる。

 店がまだ開いていなかったので何弁か尋くことができなかったが、店頭メニューに「ちゃんちゃん焼き」が筆頭にあったことから推して、おそらく北海道の言葉ではないか。

 北海道には確かに「たいした」という言葉がある。「凄く」「水準よりかけ離れた」という意味で、そこは標準語とまったく変わらない。ただ用法が違う。「たいした良い」など、なんとなく独立感があるのだ。だからいきなり「たいした!!」だけ、たいしたフィーチャーされるのである。

 ……と、ここまで書いて、北海道弁じゃなかったらどうしよう。あんべわるい(案配が悪い)ことになるっちゅうんでしょ(吉村智樹

吉村智樹が無責任編集 おしゃべりWEBマガジン日刊 耳カキ』。
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by yoshimuratomoki | 2006-01-07 11:08