甘い予感
今月は関西ネタ月間です。
読者の皆様にお詫びしなければならないことがございます。前回のエントリーでアップしたスナック『ハロー&キティ』は、大阪市営地下鉄『出戸』駅前ではなく、近鉄奈良線『瓢箪山』駅前でした。申し訳ございません。
深く頭を垂れたまま、そのまま瓢箪山にスライディングします。
「ひょうたんやま」という脱力メルヘンな駅名の表すとおり、駅前はの~んびり。南北に大規模なアーケード商店街が延び、瓢箪山稲荷神社の参道を兼ねている。山の中腹にある駅ゆえ商店街はなだらかな勾配。周囲にお店が建ち並んでいるのでヲチしながら楽しく歩けるが、実際は往復するだけでかなりの運動量になる。僕が提唱する“商店街を歩く健康法「商店街浴」”にうってつけのウオーキングコース。
だからだろうか。休憩をする人が多いのか喫茶店がやたら多い。しかもほとんどがレストランを兼ねたダイニング式(と書けば聞こえはいいが、コーヒーも飲める大衆食堂といったところ)。またこれが、どの店も庶民的というか、気さくにもほどがあるというか、なんとも昭和テイスティなのだ。
とある店で見つけたサンデーメニュー。
『甘い恋』
プリンにケーキ、たっぷりどっさりなクリーム。それを囃し立てるように缶みかんなど果物が隙間を犇めいている。「甘さ控えめ」などという陳腐な概念はここには微塵もない。なんだかアツアツカップルの結婚式。甘い恋というか、甘さが濃いというか。
実際に店に入ってみた。内装は見事に昭和のフルーツパーラーふう。そして、ぷ~んと薫るカツオダシの香り。実際、パフェやドリンクとともにうどんやカツ丼を食べているお客さん多数。まさに「ひょうたんやま」という腰の蝶番がハズれそうな語感そのままの光景。素晴らしい!
メニューを広げる。またまたこれが、マーベラス! どれもこれもイイ湯加減。
写真のナイスなソフトフォーカス具合(つまりピンボケ)、マのヌケたデザインの愛らしさ、物量の多さ、メニューの喉にある金具の錆び具合、どれもこれも絶妙にワビサBが効いている。朝方に見るゆがんだ夢のようだ。誰なんだ愛ちゃん。卓球少女? モー娘。の福井弁の子? 山塚?
このメニュー、たまらんなぁ。欲しいなぁ。持って帰ってやろうかと悪魔の声が耳打ちするなか、いよいよ「甘い恋」が運ばれてきた。
ィイ器! この過剰デコラティヴにゴッテゴテした器が「サンデー」感を盛りあげる。サンプルより缶みかんが少ないが、そのかわりイチゴとメロンが。ホイップクリームの上の撒かれた三色糖が、ネオンサインのように恋の甘さを引き立てる。僕は食欲旺盛な女性が大好きなので、これを平らげてくれる女性とお付き合いしたいなぁ。もしかしたらこのパフェは、恋の糖度を測るバロメーターなのかも。しかし、うどん食ったあとにこれを頼む大阪の人たちって、いったい。
外に出て、別の店のショウケースを見てみた。この店のパフェやサンデーもスゲエ。
盛りがゴツイのみならず、ギリギリの均衡でおっ立っている。これもうパフェじゃなく城塞だよ。バロック建築。アイスクリームパフェはガウディの設計か? アイスクリームというよりエクストリーム。マロンパフェに至っては、ナウシカのオウムかと思った。瓢箪山の標高を、パフェがさらにあげている。
そういえば、ケーキやスィートブレッドのガイドブックはよく出版されているのに、パフェガイドの本って見たことない。出版社の皆さん、「ニッポン全国パフェの旅」なんて本を出してみては、いかがですか?(吉村智樹)
●日記ブログ、毎日書いております。恋の予感を秘めながら。
exciteブログ『吉村智樹の湘南ハートブレイク』
本日のお題「部屋掃除、掃除機はどれくらいの頻度でかける?」
回答は → こちらへ。
●僕が編集している読み物&投稿サイトもよろしく!。
井戸端会議ポータルサイト『デイリー ミミィ&カッキー』
読んでね。投稿してね。
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「ひょうたんやま」という脱力メルヘンな駅名の表すとおり、駅前はの~んびり。南北に大規模なアーケード商店街が延び、瓢箪山稲荷神社の参道を兼ねている。山の中腹にある駅ゆえ商店街はなだらかな勾配。周囲にお店が建ち並んでいるのでヲチしながら楽しく歩けるが、実際は往復するだけでかなりの運動量になる。僕が提唱する“商店街を歩く健康法「商店街浴」”にうってつけのウオーキングコース。
だからだろうか。休憩をする人が多いのか喫茶店がやたら多い。しかもほとんどがレストランを兼ねたダイニング式(と書けば聞こえはいいが、コーヒーも飲める大衆食堂といったところ)。またこれが、どの店も庶民的というか、気さくにもほどがあるというか、なんとも昭和テイスティなのだ。
とある店で見つけたサンデーメニュー。
『甘い恋』
プリンにケーキ、たっぷりどっさりなクリーム。それを囃し立てるように缶みかんなど果物が隙間を犇めいている。「甘さ控えめ」などという陳腐な概念はここには微塵もない。なんだかアツアツカップルの結婚式。甘い恋というか、甘さが濃いというか。
実際に店に入ってみた。内装は見事に昭和のフルーツパーラーふう。そして、ぷ~んと薫るカツオダシの香り。実際、パフェやドリンクとともにうどんやカツ丼を食べているお客さん多数。まさに「ひょうたんやま」という腰の蝶番がハズれそうな語感そのままの光景。素晴らしい!
メニューを広げる。またまたこれが、マーベラス! どれもこれもイイ湯加減。
写真のナイスなソフトフォーカス具合(つまりピンボケ)、マのヌケたデザインの愛らしさ、物量の多さ、メニューの喉にある金具の錆び具合、どれもこれも絶妙にワビサBが効いている。朝方に見るゆがんだ夢のようだ。誰なんだ愛ちゃん。卓球少女? モー娘。の福井弁の子? 山塚?
このメニュー、たまらんなぁ。欲しいなぁ。持って帰ってやろうかと悪魔の声が耳打ちするなか、いよいよ「甘い恋」が運ばれてきた。
ィイ器! この過剰デコラティヴにゴッテゴテした器が「サンデー」感を盛りあげる。サンプルより缶みかんが少ないが、そのかわりイチゴとメロンが。ホイップクリームの上の撒かれた三色糖が、ネオンサインのように恋の甘さを引き立てる。僕は食欲旺盛な女性が大好きなので、これを平らげてくれる女性とお付き合いしたいなぁ。もしかしたらこのパフェは、恋の糖度を測るバロメーターなのかも。しかし、うどん食ったあとにこれを頼む大阪の人たちって、いったい。
外に出て、別の店のショウケースを見てみた。この店のパフェやサンデーもスゲエ。
盛りがゴツイのみならず、ギリギリの均衡でおっ立っている。これもうパフェじゃなく城塞だよ。バロック建築。アイスクリームパフェはガウディの設計か? アイスクリームというよりエクストリーム。マロンパフェに至っては、ナウシカのオウムかと思った。瓢箪山の標高を、パフェがさらにあげている。
そういえば、ケーキやスィートブレッドのガイドブックはよく出版されているのに、パフェガイドの本って見たことない。出版社の皆さん、「ニッポン全国パフェの旅」なんて本を出してみては、いかがですか?(吉村智樹)
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本日のお題「部屋掃除、掃除機はどれくらいの頻度でかける?」
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by yoshimuratomoki | 2006-05-16 15:12