私の首領(ドン)

 長らく更新が滞りまして、申し訳ございません。仕事でしばらく東京を離れておりました。

 6月23日(金)に高円寺でイベントやります。もし空いてたら遊びに来てください。詳しくはこちら。→クリック


 東京に戻る新幹線の車中、新横浜を過ぎたあたりで、むしょうにお腹が減ってきた。

 もうすぐ東京駅に着くってのに、いまさら高い駅弁を買うのもなぁ。それに、たとえ駅弁を買ったとしても、フタ開けた頃には終着駅。どうなってるんだ僕の腹々時計。

 とはいえ空腹は、もう耐え難いほどになってきた。仕方なく、「品川です!」でお馴染み『品川』駅で途中下車。新幹線が品川で下車できるようになったのは、僕のように東京駅までメシが待てない人のためかも

 品川……山手線のなかで、もっとも馴染みの薄い駅だ。

 京急に乗り換えるために利用したことはあっても、街を歩いた憶えがない。それ以前に、駅から外に出た記憶がない。「品川駅は、品川区ではなく、港区にある」というトリビアは雑学本などで飽きるほど読んだが、肝心の「では駅前はどうなっているのか」は、まるで知らない。

 品川といえば、「プリンスホテル」であり「インターシティ」であり、「アトレ」「コスモポリス」「グランドコモンズ」「イーストワンタワー」といった、どこの国かと思うようなカタカナで形成された街。超高層オフィスビルや億ションが建ち並ぶ臨海の副都心。当然、好みのチープな商店街など0.1ミクロンもない。そして当然の当然、僕の管轄外

 とはいえ、品川で下車したのは路上観察が目的ではない。こちとら腹へってんだ。自分となんら関連のない街、メシだけ食ったらさっさと山手線に乗り換えるつもりだった。

 清潔極まりない、まるで空港のように広々とした駅を降りると、デッキが四方のビル内部に伸び、そのまま突入可能な構造になっている。これには別趣の感動をおぼえた。完全に人工のサイバータウン。「すんげー! これぞTOKIO!」って感じ。

 そんな感動を胸に秘めつつ、秘めたことを秒速で忘れつつ、スーツをピシッとキメたビジネスマンが行き交う場違いなオフィスビルに入った。

 ビルのなかに、こぢんまりとした食堂街がある。どの店も値段が高いなぁ。うどんが1000円もするよ。ビジネスマンたちもたいへんだ。阿佐ケ谷だったら100円で食えるのに、うどん。

 腹が減りつつも、財布が減るのを恐れるあまり、なかなか店が決められない。もう歩けない。僕もう疲れたよパトラッシュ。

 ふと居酒屋のメニューを見ると、大きな丼サンプルが並んでいた。

a0037241_17424895.jpg


 でっかいなぁ。

 以前この連載で「コロッケの拡大見本」を紹介したが、こちらは実物大。自分はドデブのくせに一回あたりの食が細いので、とても食べきれない。ビジネスマンたちは、こんな巨大な丼をかっくらってるから日本経済を動かせるんだな。ありがとうございます。なんだか知らないけど、お礼が言いたくなった。てっきりみんな、スタバでパニーニなんぞ片手でつまみながらノートPC打ってるんだと思ってた。

 そして、それぞれのネーミングをよく見ると、

a0037241_17431482.jpg


a0037241_17433114.jpg


ねぎとろ丼の首領(ドン)』『勝つドーン』『ギョー天丼

 オ、オ、オヤジギャグ……。IT化の街でオヤジギャグ。「オヤジギャグのIT革命や~!」(彦摩呂さん、こういう時にこそ使わなくちゃ)。

 でもなんか、安心した。ほっとしたわ。面白いかと問われれば、面白いハズがない。ネーミングセンスは正直、IT(イタイ)。でも、人間味あるじゃないですか。品川にも、しょうもないダジャレが言える隙間があった。コンクリートジャングルの裂け目から、タンポポが顔を出しているような。日本経済の根幹は、プロジェクトマネジメントのみに非ず。山盛りの丼飯とオヤジギャグ、これですよ。そうやって、日々闘ってるんだな。首領(エグゼクティブ)たちは。

 品川でも、こういうのが見つかるんだな。これからは下町だけではなく、六本木や表参道なんかも攻めてみようか。「ドーン」と。(吉村智樹

日記ブログ、ほぼ毎日書いてます(しばらく病欠しておりました。ごめんなさい)。
exciteブログ『吉村智樹の湘南ハートブレイク


a0037241_23524263.jpg


本日のお題「肩こりがひどくなったら?
回答は → こちらへ。

●僕が編集している読み物&投稿サイトもよろしく!
井戸端会議ポータルサイト『デイリー ミミィ&カッキー
読んでね。投稿してね。
メールもこちらから受け付けております。
*メールアドレス変わりました。
[PR]

by yoshimuratomoki | 2006-06-19 17:44