人気ブログランキング | 話題のタグを見る

悪魔を憐れむ歌



放火魔、断末魔、通り魔などなど、街にはさまざまな魔がひそんでいる。
なかにはメモ魔なんて怖くもなんともない小悪魔もいるが、おうおうにして「魔」たちはひどくまがまがしく、我々に大きな不幸をもたらすものだ。

京都の六原で、それら魔界のボスキャラに遭遇した。
そいつの名は「災害魔」。

悪魔を憐れむ歌_a0037241_12592292.jpg


人災も天災もひっくるめ驚異の品ぞろえを誇る、魔のメガストアだ。
しかもそいつは「手かげん無情」という、まるでアン・ルイスの歌のタイトルみたいな状態で襲い来るのだからたまらない。
きっとあんなふうに赤い髪を振り乱してやってくるんでございやすのだろう。

この六原という地名は、仏教用語の「六波羅蜜」(6種類の修行)に由来する。
この地はこの世とあの世の境界だとされ、閻魔大王の裁定を受ける場だった。
だからこの街では、日々の暮らしにおいて「魔」に対する畏と敬の念が強く残っているのだろう。

とはいえ「おそすぎた!」と言われると、自主防災では歯が立たないんじゃないかとつい疑心暗鬼魔になってしまう。
とりあえず魔除の鬼瓦でも置こうか。
うち、マンションだけど。

by yoshimuratomoki | 2010-02-13 13:01