吉村智樹の街がいさがし ~ご町内の黄金郷~
2016-07-04T13:08:14+09:00
yoshimuratomoki
街で見つけた思わず二度見してしまう物件を紹介してまいります。
Excite Blog
「ホーム・パーティー風……」
http://yoshimura.exblog.jp/22963953/
2016-07-05T13:00:00+09:00
2016-07-04T13:07:49+09:00
2016-07-04T12:37:23+09:00
yoshimuratomoki
大阪府
ホーム・パーティー風……。
ひとりで行っても疑似家族が迎えてくれる、とか、ホーム・パーティでよくある「ケーキとちらし寿司と唐揚げ」のようなちぐはぐメニューでテンションあげさせてもらえる、とか。
パーティなるものにまるでご縁がなく生きてきてしまいましたが、実は恥ずかしながら京都に引っ越してすぐの頃、「友人も知人もいないこの街で、誰かとつながらねば!」と焦り、パーティと名のつくものに積極的に参加し、人脈物乞いみたいなことをしてしまいました。
書評家の永江朗さんの講演があるというので、編集者やライター……らしき出版人たちが集まる、よくわからない立食パーティに参加した時のこと。
永江さんが書店をとりまく現況について話し終えたあと、出版界で、偉い? らしい人が「永江先生のお話をうかがい、『びれっじ・ばんがあど』なるお店があることを知りました」と挨拶し、思わず腰が砕けました。
おいおい!
永江さんってヴィレッジ・ヴァンガードについての本を出した人だぞ。
その人を呼んどいて、なにそれ。
ていうか、ほかでもない出版界の人ならヴィレッジ・ヴァンガードくらい知っておいてくださいよ。
これ大昔の話ではないです。
4年前の出来事。
そして、これがいやなんですが、名刺交換タイム。
編集とライターをやっているというぬぼーっとした男が名刺をさしだしながら、どういう仕事をやっているんだ、としつこく訊いてくる。
ライターと、放送作家をやっています。
「放送作家って、なんですか?」
「どんな番組をやっているんですか?」
「その番組で、どんな仕事をやっているんですか?」
質問をどんどん投げかけてくる。
なので、できるかぎり、真剣に答えました。
するとその男は、
「ふーん。そうなんですか。僕、テレビってぜんぜん見ないんですよ」
そう行って、一瞥もくれず、すーっと去っていきました。
じゃあ訊くなよ!
別にテレビを観なくてもいいけど、僕がながながと説明していた時間、なんだったんですか。
そんなことが重なって、もう完全に行かなくなりました、パーティーには。
まあ行かないもなにも、それ以前に誘われてもいないですが(涙)。
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「ロボットの米屋さん……」
http://yoshimura.exblog.jp/22963684/
2016-07-04T13:00:00+09:00
2016-07-04T13:08:14+09:00
2016-07-04T10:47:26+09:00
yoshimuratomoki
大阪府
いま子供たちに「ロボットの絵を描いて」と言ったら、いったいどんなフォルムで描くのでしょう。
僕にとってロボットとは、こういう寸胴に手足がついたような、ずんぐりむっくりしたものでした。
先日、仕事で箕面市へ行きました。
箕面市へ行ったのは、10年どころではないほど久々。
それでも、街の印象がほとんど変わっていないのに驚き。
そしてもっと驚いたのが、彼が、まだそこにいたこと。
「ロボットの米屋さん」。
お米屋さんのショーウインドウ(?)に置かれ、ほぼ人通りがない車道へ向かってやさしい笑顔をたたえる彼が、まだそこにいました。
ロボットが米を搗き、精米してくれる……のならもっとおもしろいんですが、残念ながら稼働しておらず、そもそも米屋自体が営業していない様子。
そして、僕が以前に見たときから、すでに稼働してなかったんです。
あらかじめ失われたロボット……。
営業していない米屋さんの看板が、ずっとここに、なんのためにあるのか。
ロストワールドに迷い込んだ気分。
それにしても貴重です。
大阪は都市開発や区画整理や景観浄化の名のもと、味わい深い珍看板や珍風景をつぶすことに容赦がないので、写真で残しておかないとすぐなくなります。
風情のある商店街をつぶして、誰もいない「コミュニティ広場」をつくったり。
そしてみんな、元の風景を忘れてしまう。
テレビ局からよく「あの看板、どこにあるんですか」と問い合わせを受けますが、一応答えはするけれど、きっといまから行ってももうないでしょう。
現存率がきわめて低いんです。
永遠にあると思っていた西天満の「もうあかん、やめます」の靴屋さんも今年本当にやめてしまったので、このレトロフューチャーなデザインの「ロボットの米屋さん」が大阪珍風景界の最長寿物件かもしれません。
箕面という、地上げ屋が手を出さない景勝地だから起きた奇跡なのかも。
そしていまこのロボットに出会ったのは偶然ではない気がします。
ずっと同じ場所にいて、ずっと愚直に同じことを、それこそ毎日繰り返していて、自分は何も変わっていないのに勝手に「懐かしい」と言われて、それで彼のように笑顔でいられるか。
ロボットに問われているように思います。
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「深夜まで行列が続く店……」
http://yoshimura.exblog.jp/22958286/
2016-07-03T13:00:00+09:00
2016-07-04T10:48:18+09:00
2016-07-02T12:39:50+09:00
yoshimuratomoki
大阪府
確かにこの日、行列はなかった……。
「千代田では立地の悪さで流行っていませんが、実は大阪市内では“深夜まで行列が続く店”として知られてます」
言ってしまった!...
爽快ですね。
お店自身が実態をバラシてしまいました。
確かに行列らしきものが続いている様子は見当たらなかったです。
足元にネギを背負った鴨の行列があったのかもしれませんが、見落としていました。
きっと「大阪市内の支店は流行っているんだ」というメッセージなんでしょうが、別の意味にとれてしまうところが面白いですね。
仕事柄、飲食店を紹介するナレーション原稿をよく書きます。
マスゴミと呼ばれる世界におりますが、ゴミはゴミなりにつかなくていいウソはつきたくないので必ず現地におもむくようにし、店主さんとお話しするようにしています。
ただ……褒め言葉と虚飾の言葉はとても近しく、これが困りものなのです。
たとえばパスタなど麺のおいしさをたたえるのに「シルクのようになめらかな食感」という言葉をついつい使ってしまうのです。
が、実際はシルクのような食感なワケがないし、本当にシルクのような食感の麺があったら、まずくて食えたもんじゃない。
さすがにない行列を「ある」とは書きませんが、同じような罪を日々いくつもおかしています。
そしてもっとも罪深いのは、僕自身が、行列ができるお店でご飯を食べたいという願望を、実は理解できていないという点にあるでしょう。
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「顔の良い事で有名な……」
http://yoshimura.exblog.jp/22958089/
2016-07-02T12:00:00+09:00
2016-07-02T12:08:07+09:00
2016-07-02T11:06:26+09:00
yoshimuratomoki
大阪府
人形の? 山本さんの?
顔。
人の顔って、ぜんぜん憶えられないんです。
憶えられないというか、憶えない。
そもそも人の顔をしげしげ眺めたりしないんです。
女性の顔を見つめるのは失礼だなと考えてしまうし、「なにこいつキモいオヤジじろじろ見んな死ねよむごたらしく」と思われても嫌だから、意識的に避けています。
まして男の顔はその気もないので顔(を)パスです。
よく「人の目を見て話せ」と言われますが、僕は自分の目を見て話をされるのが苦手なので、しません。
自分がやられていやなことは人にするなと教えられてきたので。
腐った魚みたいな目をしてますし(正確には腐った魚の目みたいな目)、こんなもん見てもらったってしょうがない。
それ以前に、たかが目なんかで、その人のやる気などの感情や、なんらかの情報を読み取れるという考え方に傲慢さを感じます。
どこを見ようと、どうでもいいと思うんです。
現実問題、顔は大事なんでしょう。
美人やイケメンがそれだけで得をする(あるいはその逆)のシーンを何度も見てきて、痛いほどその現実を突きつけられてきましたよ。
僕も「その逆」界に生きる、一匹の生き物ですし。
「実力で超える」という考え方もあるけど、実力ってどうやったって限界あるじゃないですか。
反面、美醜には果てがないですからね。
だから「人の顔を見ない、憶えない」というのは、超微力ながら僕なりの、悲しい摂理への反抗心でもあるんです。]]>
あの伝説の恋愛アパートが実在した
http://yoshimura.exblog.jp/19259178/
2013-12-30T18:09:14+09:00
2016-05-03T22:27:01+09:00
2013-12-30T18:06:50+09:00
yoshimuratomoki
大阪府
しかも大阪に。
交野市のとある坂道(not.時計坂)にて出くわしたマンション。
原作よりもずいぶんとゴージャスになっていました。
五代裕作ってけっこうビジネスの才覚があったのか。
あるいは響子さんは離婚していて、大金持ちの三鷹と再婚するという、知られざる後日譚があったのかも。]]>
意外じゃなさ過ぎて意外な水戸黄門
http://yoshimura.exblog.jp/18746691/
2013-10-07T23:42:58+09:00
2016-05-03T22:27:01+09:00
2013-10-07T23:40:17+09:00
yoshimuratomoki
未分類
事実は小説より黄なり……じゃなく、奇なりと云うが、街を歩いていると、ベタすぎてギャグにもならないようなことが事実として起きてしまうから面白い。
貝塚駅前の商店街を珍々ぶらり旅していたら、古い薬局の軒先に、トイレの用紙が売られていた。
その名も、
「水戸黄門」。
いくらコーモン様がシワだらけの拭く将軍だからって……。
なにもトイレの紙の名前にしなくたって。
うっかり、ネーミングしてしまったんだろうか?
なんだか「ひかえおろう! この菊の御門が目に入らぬか!」と、インノウ、じゃなく、印籠を突きつけられた気分だ。
第13号、たったいま配信しました!
今回も濃厚な街ネタがメガ盛りです。
おもしろ街ネタ、ゆるゆる街ネタ、B級珍スポット満載!
KADOKAWAの週刊メールマガジン「吉村智樹の街めぐり人めぐり」
(毎週月曜日発行 ちょくマガ)
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謎の食べ物「カンフー丼」とは?
http://yoshimura.exblog.jp/18601195/
2013-09-13T14:50:55+09:00
2016-05-03T22:27:01+09:00
2013-09-13T14:48:26+09:00
yoshimuratomoki
大阪府
「なんでカラアゲが入っていると、カンフー丼なの?」
「考えるな。感じるんだ!」
から揚げがトッピングされた丼の名が、なぜかカンフー丼。
どなたか、から揚げが好物だという高名な拳法の使い手がいたのだろうか?
ジャッキー・チェンの好物はお汁粉で、ブルース・リーの好物はライチだという話は聞いたことがあり、ともに甘党で、特にから揚げに目がないわけではなかったようだが。
おそらく、アツアツのから揚げ→「アチョー」という絶望的なアソシエーションによるネーミングなのだろう。
とはいえ、値段が良心的なので、あり!
ちなみに「カンフー」というと、つい拳法や武術を想像しがちだが、言葉の意味は「修行で切磋琢磨し、道を極きわめること」であり、決してヌンチャクを使うあれだけを指すのではない。
実際、烏龍茶や鉄観音茶などを専用の茶器でいただく茶道のことも「カンフー」と呼ばれる。
油っこいカラアゲ丼には、濃い目の烏龍茶や鉄観音茶がきっと合うだろう。
そういう点では「カンフー丼」と呼ぶことも、なるほどうなずけるのである。
おかげさまで好評です。
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「立ち呑みブーム」に戸惑う店
http://yoshimura.exblog.jp/18596265/
2013-09-12T21:50:00+09:00
2016-05-03T22:27:01+09:00
2013-09-12T21:47:56+09:00
yoshimuratomoki
大阪府
最近わからないのが、いまブームの「立ち呑み」の“定義”だ。
「立ち呑み」を謳う居酒屋、バルが街のいたるところ一気に増えたが、その多くが実際は座って呑める。
もっと極端な例だと、立ち呑みを掲げながら「実際は立って呑めない」店もあり、「じゃぁ立ち呑みっていったい何?」と、立ち呑みの立ち位置がわからなくなり、気分はもやもやと中腰になるばかりだ。
客サイドだけではなく、お店側も実は内心この二律背反にジレンマを感じているようで、こんな表示を出している立ち呑み処があった。
「…て云うか立呑みちゃうやん^^;」
このセルフつっこみ、大阪ですなあ。
あ、大阪で撮ったんです。
しかしまあ、なんですな(もう聴くことができない小枝フレーズ)。
そこまでして「立ち呑み」だと偽らなきゃならないほど、そこまでして立って呑みたいと思うほど、トレンドキーワードの威力は改めてすごいなと感心するばかり。
むかし「お立ち台」、いま「立ち呑み」。
女子のブームはほとほと景気に左右されるもんですね。
とはいえ瞬間風速が強そうなブームなので、来年はがらりと変わって「座り呑みブーム」の風が吹き荒れるかもしれない(座り呑みって、普通やん)。
立ち呑みといえば、なんとなく立ち呑みっぽい風景もありました。
これ。
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どこで知りあったんだ、この恋人たちは
http://yoshimura.exblog.jp/18537777/
2013-09-09T23:49:43+09:00
2016-05-03T22:27:01+09:00
2013-09-09T23:47:20+09:00
yoshimuratomoki
大阪府
「渚の恋人達」(イカとウニ)……。
あらかじめ失われた恋人たち、というか、イカとウニ、いったいどこで知りあって恋人になったんだ。
ウニはまだしも、イカは渚にはあまりいないと思うのだが、いったいどんな渚にまつわるエトセトラがあったのだろう。
イカが途方もない遠距離恋愛を経てウニと恋人どうしになったということは、よほどウニのことが気に入ったのだろう。
確かにウニはガードは固いが身は甘い。
ひところ流行った「ツンデレ」を具現化したような生き物だ。
それにウニは体内のほとんどが生殖巣。
人間が好んで食べているオレンジ色の身の部分は、精巣や卵巣なのだ。
他の内臓はとても小さく、割っると液状化してしまう。
つまり身体のほとんどが下半身みたいなヤツなのだ。
そんなだから、そりゃもう精力絶倫に違いない。
実際ウニは精力を回復させ、身体をほてらせる成分が含まれているため北海道の漁場町では「こたついらず」と呼ばれている。
イカが思う存分イカされたであろうことは想像にかたくないのである。
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励ましてくれるバス停
http://yoshimura.exblog.jp/18511296/
2013-09-05T23:48:00+09:00
2016-05-03T22:27:01+09:00
2013-09-05T23:46:52+09:00
yoshimuratomoki
大阪府
番組制作の会議は、プロデューサー、ディレクター、僕ら放送作家、そして「AD」と呼ばれる若いアシスタントが集って行われる。
この「AD」がどんくさいと、いらぬところで時間を食ってしまう。
「今度シモキタ(東京の下北沢)でロケをするから資料を用意しておいて」と言われ、翌週山のように青森県の下北半島の資料をコピーしてきたり、「スポニチ買ってきて」と言われてスポンジを買ってきたり、「アサ芸(アサヒ芸能)買ってきて」と言われてインスタント味噌汁の「あさげ」を買ってきたり。
しかしADはまだ「笑える失敗」で済むことが多いからいい。
僕らには「自分が考えた企画の視聴率が悪い」という、笑えない失敗が待っている。
自分の責任ではあるが、どうすることもできない。
そんな失敗をおかしたとき、僕は路線バスに乗って車窓を眺めながら、自分を慰めることにしている。
バス独特ののんびりした走行リズムに癒されるし、ときにはバス停が励ましてくれるからだ。
おかげさまで好評です。
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一位の座を奪われたアイドルの絶叫
http://yoshimura.exblog.jp/18503038/
2013-09-04T19:49:00+09:00
2016-05-03T22:27:01+09:00
2013-09-04T19:47:21+09:00
yoshimuratomoki
京都府
もともと「あめちゃん」文化圏ゆえ、その牙城を崩すのは難しいようだ。
この番組に限らず、近年の関西は「なんにも流行らない」状況が続いている。
日本一高いビルができてなおトレンドがびくともしない関西は、ラテン系だとイメージされるケンミン性から実はもっとも遠い、クールな気質が根づいているのだろう。
テレビでよく見る“いかにも”な関西人は、もうテレビの中にしか棲んではいない。
そんな関西において、唯一といってよい、本当にブームになったもの。
それは「パンケーキ」。
ここ数年でパンケーキショップのニューオープンがどれほどたて続いたことか。
蓮舫でなくとも「ホットケーキじゃダメなんですか!」と問い質したくなるほど、薄くて丸くてふにゃふにゃした、三笠焼のあんこ抜きみたいな、たよんない形状の粉モンが巷を席巻し、その勢いはいまだとどまることを知らない。
そしてパンケーキの余波を受け、カフェスイーツクイーンの座から陥落したのが、ワッフル。
一時はあれほど「カリカリしてて香ばしい」「蜜蜜しててしっとり」ともてはやされたワッフルは、時代の流れだろうか、カリカリもミツミツもしていないカフェ版一銭洋食にトップを奪われた。
重みのある甘みが好まれなくなったのだろうか。
そういえば、単なる僕の感想でしかなくソースもないが、都市部の街角でよくあったワッフルのテイクアウトのお店、最近減っている気がするんだけど…。
しかしながら、ひとたびスポットライトを浴びると、その甘い記憶をそうやすやすと忘れることはできない。
もう一度、一位に返り咲きたい!
ショウケースの片隅から、ワッフルの叫び声が聞こえてくる。
こんなふうに。
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これで家出しても安心
http://yoshimura.exblog.jp/18482127/
2013-09-01T16:17:51+09:00
2016-05-03T22:27:01+09:00
2013-09-01T16:15:18+09:00
yoshimuratomoki
大阪府
とはいえ天神橋筋商店街で見つけたこのバッグには驚いた。
「家出用バッグ」
いったい中はどうなっているんだろう。
カツラや付け髭など別人になりすませる変装用具一式が入っているとか、開くと寝袋になるとか?
僕は家出も駆け落ちも経験がない、くそつまらない凡庸な生き方しかしてこれなかったが、知人にはけっこう家出経験者が多い。
なかには中学校卒業と同時に家出をし、そのままもうすぐ40歳を迎えようというツワモノもいる。
かつて『ホームレス中学生』という本がベストセラーとなったが、彼もまた家など借りられず、ホームレス中学生ならぬホームレス中卒となった。
ではなぜ家出が成功したのか。
それは当時市場に出回り始めたカセットコンロと雪平鍋と塩をかばんに詰めて家を出たからだそうだ。
公園で生ごみを煮て食べ、ガス燃料が切れる前に女を作り、アパートの転がり込んで同棲を始めたという凄まじいバッグ……グラウンドの持ち主なのである。
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秋祭りといえば
http://yoshimura.exblog.jp/18477598/
2013-08-31T21:36:00+09:00
2016-05-03T22:27:01+09:00
2013-08-31T21:34:46+09:00
yoshimuratomoki
滋賀県
とはいえ空にはうろこ雲が広がり、遠くの村から笛や太鼓など祭りを準備する音が聞こえてくると、秋の訪れを感じずにはいられない。
日本を代表する秋祭りといえば、やはり、
「学生ズボンまつり」にとどめをさす。
これに異論を唱える人はまずいないだろう。
日本に住んでいながら、メイドインジャパンのものになかなか触れることができない時代だ。
安い衣料品で国産のものを見つけるのは至難の業。
浴衣や帯、足袋など和服ですら、既製品なら中国製が当たり前。
そんなご時世にあって、国内の9割が国産品という素晴らしい衣服がある。
それが学生服。
日本の学生服の9割が国内で作られ、さらにそのうち7割は岡山県倉敷市の児島で生産されているというから驚く。
年間を通じて降雨量が少なく、干拓地が多い児島地区では、江戸時代より綿の栽培と足袋の製造が盛んで、この足袋生産で培った技術がのちの学生服産業となった。
ゆえにこの地域では、綿花の玉がはじける9月になると、大人たちが頭に学生ズボンをかぶり、ベルトを振り回しつつ「勉強しない子はいねが~」「宿題やってねえ子はいねが~」と叫びながら練り歩く収穫祭「学生ズボンまつり」が行われる。
そして不良学生めがけて大きな柑橘類をぶつけることから、改造学生ズボンのことを「ボンタン」と呼ぶようになったとか。
知らんけど。
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「高橋、冷麺また始めるってよ」
http://yoshimura.exblog.jp/18468862/
2013-08-30T13:16:00+09:00
2016-05-03T22:27:01+09:00
2013-08-30T13:14:41+09:00
yoshimuratomoki
大阪府
「ああ、このまま秋になればいいな」と思っていたのだが、考え激甘だった。
猛烈な暑さが、ぶりっと、ぶり返してきたのである。
一度は去った熱帯夜が再び続くとなれば、飲食店はひとたび仕舞ったかき氷のマシンをまた引っ張り出さなきゃいけないだろう。
コンビニは秋仕様で始めた肉まんの補充量を計算しなおさなきゃならないだろうし、ラーメン店は一度打ち切った冷麺を再開しなきゃならないだろう。
たとえば、この貼り紙のように。
さてここで問題なのは、「高橋さん」と「冷麺」の関係性だ。
1、冷麺が大好きだった常連客の高橋さん。
涼しくなって冷麺がメニューから消え、心底がっかりしている様子だった。
そんな高橋さんへ向けた、冷麺再始動のメッセージ。
2、「ラーメンは熱いものと決まっている。冷麺なぞもってのほか」というアツアツラーメン原理主義の自称グルメ評論家・高橋さんへ向けた店側のアンチテーゼ。
3、伝説と呼ばれた冷麺のレシピを残し、天へと召された神業の調理人・高橋さん。
そんな高橋さんへ「また今年も、あなたが遺してくれた冷麺、始めさせていただきます!」という誓いの言葉。
4、かつて小泉今日子が自分のことを「コイズミさん」と呼んでいたように、「高橋さん(自分のこと)、冷麺また始めました、みたいな(てへぺろ)」と、ちょいとトンガリキッズ気取りの貼り紙。
なんだろうね、高橋さん。
しかしそれより気になるのが、ここで言う冷麺が、果たして「冷麺なのか冷やし中華なのか」、ということだ。
(関西では、冷麺と冷やし中華は別の食べものなのです)
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「彼女募集中」です
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2013-08-29T15:09:00+09:00
2016-05-03T22:27:01+09:00
2013-08-29T15:07:36+09:00
yoshimuratomoki
京都府
足元から、ただならぬ悲しい波動が伝わってくるのを感じ、ふと地面を見たら、これが貼ってあった。
「彼女募集中」
こんな汚い合板の木端に殴り書きして、しかもアスファルトに直接貼りつけたところで、彼女なんて見つからないだろう。
とはいえ、恋を失ってうつむいて歩いている女子には、この地底からの叫びが、案外効くのかもしれない。
「上を向いて歩こう」は名曲には違いないが、実際問題、人間は上を向きながら歩き続けることなんてできないのだから。
「上を向け」「前向きに」と、自分にうそをついて無理にポジティブに生きていると、道端に落ちている恋に気がつかず、通り過ぎてしまう。
楽天的もいいけれど、落転的な気分の日が自分を救う場合もある。
ところでこの募集、どこに応募すればいいの?
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